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2009年 05月 22日
『プエルトリコからTUNA!』ってなんだそれ? 「輸入物のシーチキン?」と思った人、無理もありません。 「マヤグエスにはツナ缶の工場があったよな」、と思った人、それマニアックすぎ。 TUNA/トゥナというのはスペイン起源の伝統の大学生バンド。つっても12世紀末から の伝統を持ってます。 写真を見ると、「わお!ヨーロッパの中世だ!」って感じですね。 パレンシア、サラマンカ、バジャドリード、レリダなどと言った中世からの大学が起源。そ れ以来、700年もの間、その形が受け継がれてきてるってのがすごいですね。 元々、学生が生活費や学費が必要だったり、旅行や帰省代を旅の途中で稼いだりという必要があった中で、ヨーロッパに昔からある「トロバドール」(町から町へ物語や紙を歌に託して渡り歩いていた吟 遊詩人)や旅芸人(juglares)と同じように歌で稼いでいったのが始まり、と言われてます 楽器は①ギター ②バンドゥリア ③リュート などが基本型です。 バンドゥリアは12弦のマンドリンの兄弟のような楽器。リュートはその上の兄弟のような同じく弦楽器です。タンバリンのような打楽器もポピュラー。 スペインのTUNAは時にアコーデオンやらカスタネットやらも加えたりしますが、プエルトリコでは何といってもクアトロがよく参加してます。クアトロはプエルトリコ独特の小型ギターのような複弦5コースの楽器ですね。 スペインだけでなく、中南米のラテン国の大学にはこのTUNAのグループがかなりあります。 プエルトリコのいくつかの大学でも。 さて、今回来日のトゥナメリカ/TUNAMERICAは1993年設立の比較的若いグループ。名門プエルトリコ 大学のTUNAです。日本で言えば東大ですね。だから、このグループの第一の掟は「勉学第一」だそう です。 でもね、そんなこと言いながら、勉強の合間に音楽するのか、音楽の合間に勉強するのか、と にかくプエルトリコの中だけでなく、チリ、ボリビア、ペルー、ベネズエラ、エクアドル、アメリカ、スペイ ン、ポルトガル、フランス、オランダ、ベルギー、英国、ケニア、メキシコ、コロンビアとがん がん海外公演をこなし、ついにはアジア初参戦として日本にやってきたという訳です。 CDも2枚出してますよ。(下は最新作"Toda-Via") 彼らのレパートリーを見ると、欧州伝統の「正調TUNA」の曲をこなすのは当然として、 やはりプエルトリコの大作曲家ラファエル・エルナンデスの「ラメント・ボリンカーノ/Lamento Borincano(プエルトリコ人の悲しみ)や「ボリクア・エン・ラ・ルナ/Boricua en la Luna(月のプエルトリ カン)とかあるのが、母国愛の強い彼ららしいです。 YouTubeでちょっと見てみましょう。 YouTubeでTunamericaのテネリフェ公演を見る ほらね、やっぱクアトロ入れてるだけじゃなくて、途中からプレーナとかやっちゃうし。(スペインのカナリー諸島への遠征の画像) 公演は既に5/17からスタートしていて5/30まで聴くチャンスがあるようです。 ぜひともプエルトリコ国旗持って行って、応援しましょう。 昨日は富士山見に行ったらしいけど、ほら、やっぱり旗出してる。 5/17 (日) 藤沢・湘南台 18:00- 5/22 (金) 熱海 18:00- (チケット完売!) 5/23 (土) 三島・清水町 14:00- 三島・広小路 18:30- 5/25 (月) 三島・大学 10:00-13:00 5/30 (土) 東京 18:45- (どこでやるんだ?だれかおしえてくれー) プエルトリコ、そしてスペインの文化に興味のある方、もう二度と見れないですよ。 ぜひどうぞ!
by mofongo
| 2009-05-22 01:00
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