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2009年 08月 12日
圧倒的に聴かせてくれました。 日本で見れてラッキーだよ。舞台前のオール・スタンディングだったけど、中南米・カリブじゃあの近さで見れて、前でナマ音聴けるなんてありえない。 生音のおかげでチョコラーテのタンボールのすごさがよく分かった。 スクリーンやスピーカーとナマ音は0.01秒くらい(推定)時差があるので混ぜると気持ち悪い。だけど顔に当たるほどのナマ音のスティックとスラップのリズムはニュアンスの波がすごかった。コンパクトなティピコのソロと受け渡しだったけど、感じるにはそれで十分。 グィロやタンポール、コンガ、ドラムのアンサンブルもばっちり。だから、リズムが砲弾のような塊りで一つになって飛んでくる。 でそのあと、MJネタの色物。あれやってくれてよかったかも。あれでナマなりズムの世界から歌の世界にもどる猶予をもらった感じ。 今回のコンサートはとにかく「歌」だった。もちろん、ステージングも、バックの一体感も、サウンドの洗練もビジュアルの仕込みも一流、最高でした。が、やっぱり「歌」の力。 それはファン・ルイス自身の歌唱力とかの話ではなくて(もちろん彼はうまい)、会場が歌ってしまうと言う事。 自分もヒット曲はがんがん歌っちゃったけど、それだけで周りのペルー軍団と一挙に距離が縮まるのは、「お互いに歌を歌ってしまう気持ち」への反応じゃないのか。 強力圧縮混雑ペルー軍団の真ん中で、お互いに腰も振りにくい中、歌ってにっこりした後には、圧縮に一体感みたいなものが生まれた。 後ろの女性がピッタリ背中に張り付いて踊って(動いて)来たり、カメラ攻撃(JLGを取りまくる)が収まったりで、一挙に動きやすくなった。 踊れて歌える曲がこれだけ会場の多様なラティーノたちと共有されているってのが大切。歌うのも好きなラティーノだけど、どのアーティストもって訳じゃない。 こういうのは自分の経験では、ラボーの曲とかサン・ファンでのコローン&ルベーンのステージとか、1回だけ見る事ができたカロリーナでのフランキー・ルイスとか、いつものグラン・コンボとか。あとは、ルイスミとかファン・ガブリエルとか。 こういうラテンの本当の「スター」の事がまっとうに媒体の上に出ないのは、何なんでしょうかね。 まあ、媒体の露出の話の追求はさておき、ほんと、しつこいようだけど、あのステージをあそこで見れた人はみんな大ラッキーでしょう。アメリカ、ラテン・アメリカでは、あの近さで彼のフルステージを見ることは絶対に不可能。 よく来てくれたJLG。またお願いします。
by mofongo
| 2009-08-12 00:27
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