2010年 10月 22日
Michel Camilo Big Band @ Blue Note 10.10.21 2nd
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今回のお目当ては管。トランペット隊、トロンボーン隊、サックス部隊、各々贅沢な布陣。

去年のリリースのアルバム"Caribe"を聴いたとき、このオーケストラの楽しみは、カミーロ+リズム隊のユニットの拡張型だと思った。

ハモのカラフルさとか、各セクションの絡みが聴きどころのアレンジとかを真ん中に据えたフルバン・サウンドじゃなく、あくまでカミーロが疾走する枠組みの色数を増やした感じというか。

しかし言うは易し。カミーロのソロを燃やすスピードとパーカッシブなリズムのフレーズにお付き合いできる管というのは大変な事。きっちり吹けるだけじゃなく湿ったラテンの感覚がないと昔のボブ・ミンツアーのビッグバンドのラテンみたいにちょっと物足りなくなる可能性あり(今回のメンバーのマイケル・モスマンとデイブ・テイラーはいたけど)。

だから、その管のアンサンブルをナマで聴いてみたかった。

そして2つ目のお目当てはアンソニー・ジャクソン。


さて客席はビッグ・ファットの時に比べて学生フルバン系のグループが少なく感じたけど、日によるのか、それともカミーロ・ファン中心だからか。

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アキノ(perc)とデュオを経て1曲目"Just Kidding"、来た!
クリス・ハンターのソロがかっこいい。管のアンサンブルの切れはきっちりで快感。

2曲目"Santan"。楽しいテーマ。管の聴かせどころはあまりなし。アキーノの鳥笛とかの効果音が面白い。英語圏カリブにいる気分。

3曲目"Not Yet"。ソロはハーウィグ。ブレイク入りのアンサンブルの合わせが一つの楽しみどころ。ストレートな曲。気持ちいい。

4曲目"Dreamlight"
ハーウィグのソロがやわらかい音で高音域で、ちょっとウイリアム・セペーダやスティーブ・トゥーレのシェルっぽくて面白い。ハンター気合い入ってる。

5曲目 ライブのテーマ"Caribe"
この曲のメロディーはいつもプエルトリコのプレーナの曲を思い起こさせる。
メロもコード進行もいたってシンプルだから、リズムやソロがどう料理するかが楽しみどころ。

まずトランペット隊のソロ回し、ウォルシュ結構好き。ソロフ爺、聴くだけで嬉しい。モスマン、バリバリ。ダービー、そしてフランチェスチーニ、バージェロンのソロが弾ける。

アンサンブルは余裕で合ってる。カミーロ先生も見せ場を作る。

そしてアンコールは "One more once"
バリサクのスマリアンのソロ。今までのアンサンブル・パートからの解放のエネルギー爆発。ブリブリ言ってかっこいいわー。ソロ回しはここぞとばかり皆聴かせてくれる。。

◆◆◆
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アンソニー・ジャクソンはビートをとても細かく、それも弾力を持って切ってくるのでベース弾きはつい体がもっていかれる。同時に耳がカミーロのフレーズやドラムとコンガの関係を聴きに回る。管のアンサンブルとなれば全部に乗って聴いて行く。と忙しい。

だからつい緊張感強い聴き方になってしまうのだけど、それはビッグ・バンド編成であろうとなかろうといつものカミーロの楽しみ。
こんな疾走する緊張と解決の快感の上に管の達人たちは軽くフルバンの音の楽しみを加えていた。

Michel Camilo/ミシェル・カミロ(p)
Anthony Jackson/アンソニー・ジャクソン(b)
Cliff Almond/クリフ・アーモンド(ds)
Guarionex Aquino/ワリオネクス・アキーノ(per)

John Walsh/ジョン・ウォルシュ(tp)
Lew Soloff/ルー・ソロフ(tp)
Michael Philip Mossman/マイケル・フィリップ・モスマン(tp)
Tanya Darby/ターニャ・ダービー(tp)

Art Baron/アート・バロン(tb)
Dave Bargeron/デイヴ・バージェロン(tb)
Conrad Herwig/コンラッド・ハーウィグ(tb)
Dave Taylor/デイヴ・テイラー(tb)

Bob Franceschini/ボブ・フランチェスチーニ(sax,fl)
Antonio Hart/アントニオ・ハート(sax,fl)
Chris Hunter/クリス・ハンター(sax)
Ralph Bowen/ラルフ・ボーウェン(sax,fl)
Gary Smulyan/ゲイリー・スマリアン(sax)
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by mofongo | 2010-10-22 23:13 | Musica


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