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2005年 02月 28日
ひさしぶりにラテン・ハーレムへ遊びに行ってきた。 お目当ては河村要助さんと藤田正さんのトーク。 すこし遅れて到着するとウイリー・ナガサキさんの演奏が始まっていた。今回はラテン・ジャズで、渋谷さんもベイビー・ベースではなくAzolaのLightning・エレクトリック・アップライト。手馴れた感じの最初の2曲くらいは、なかなか暖まらなかったが3-4曲目くらいから徐々に温度が上がってきた。 奥山さんのピアノは、いつもの通り実にかっちりと、迷いなく音をおいて行く。流さないのだ。音のツブツブが見える気がする。前半のステージだったっけ、グリーン・ドルフィン・ストリートはとてもよかったです。 真中のトークを挟んでの後半は、ウイリーさんも前半のおさえ気味のペースから、音量、フレージングをずんと変えてきた。最後はコンガも叩いてくれたし。ホルヘ・ダルトの曲での奥山さんがよかった。 で、問題のトーク。藤田さんはさかんにキャッチボールをしようとするのだけど、要助さんは玉を受けない、投げない、または取れないところに投げる、と行った感じ。 酔っておられたかもしれないが、会場のムードにビビッドに反応したとも思える。なにせ、要助さんがサルサを振興していた頃の事を知る年代の人が多くいて、皆要助さんの言葉を「何か」期待していた感じがした。 でも要助さんはその当時と今では時が違うのを知っている。あのような限られた情報から音を感じ、繊細なレトリックで情熱を包み込む文章を書く人だから、その状況の中で予定調和な放談などしたくなかったような気がするのだ。 5年くらい前に、代官山での「どこのサルサさん」というレコード・コンサートで要助さんが「サルサが好きだとしても結局僕らには"判り"はしないのだよ。」というような意味の事を言った。どんなコンテクストの中での言葉かはすっかり忘れてるのだけど、その言葉だけよく覚えている。 今回、要助さんが藤田さんやウイリーさんに投げた玉で残ったのは「あんた、住民票とりなさい」というフレーズだった。何だろう?いったい?と考えていたが、前述の代官山での言葉がうかんだ。 恋愛をいくら判ろうとしても恋愛にならない。でも恋愛は恋愛の中に入ればいいのだよ、というような事を言ったのかなぁと。そんな事をぼんやり思っていたら"マリア・セルバンテス"が始まった。 ステージのプレーヤーの気持ちを自分は判るかどうか判らないが、このメロディーが好きなのは幸せだと思った。
by mofongo
| 2005-02-28 00:53
| Musica/SALSA
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