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2006年 07月 02日
トリニダード 06.6/マイティー・スパロウ
マイアミで乗り継ぎ。折りしも強力なサンダーストーム(暴風雨)が接近中で着陸時は大揺れ。マイアミの雨と雷はどんどんひどくなる。ヤバイな、と思うと空港は一時閉鎖となった・・・・。

マイアミは超過密空港のの一つで、順々に発着ができないとあっという間に段取りが狂ってしまう。
トリニダード/ポート・オブ・スペイン行きは16:23発が1時間刻みでどんどん遅れ、ゲートもA16→D46→A10→A17→A12と変わる。

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その度毎に故郷へ帰るトリニの皆さんとぞろぞろ移動。非難ごうごうである。し・か・し、ここは西語圏の人たちと違うところ。文句をいっても結局素直なのである。西語圏のようにギャーギャー騒がない。不思議だ。




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結局、5時間遅れのトリニダード着。あー、もう1:30amだよ。イミグレと荷物の出が遅れたせいで外に出るともう人がいない。なんと、タクシーもいない!げ!

微笑んで出迎えてくれたのは、携帯の広告のみ・・・・。Machel Montano。SOCAの大人気者の一人。

町中までタクシーでも30分、歩けるわけも無い。だいたい治安では定評のあるLaventilleを越えていかねばならず、この時間タクシーだって安全とは言えない。

と途方にくれてると、送ってくれるという人が。ありがたい事です。という事で、宿に3:00am頃滑り込む。

それからメールを読み、答えを返して明日の資料を読んでると、またメールがやってくる。日本は夕方で一番働いてる頃。結局徹夜だ。。。。

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朝飯後、あやうく寝そうになったのでTVで地元音楽チャンネルに合わせる。カリブ英語圏には"TEMPO"という素晴らしい局があるのだ。SOCAやダンスホール、ヒップ・ポップ、ラプソなどを体操代わりに踊る。トリニの女性シンガーDESTRAのPVがかっこよくて目がさめた。今日も一日、頑張りましょう。

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みっちり仕事やって、明日もあるのでここでカリブ・ビールで軽くライミングして宿に戻る。
しかし、今日はこれからが本番。ちょっと酔っ払ってる頭をいじめて今日の議事録を作り、8:30pmにタクシーに乗り込む。目指すはサン・クレアのクラブ"51度"。マイティー・スパロウなのだ!


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カリプソ、トリニダファンなら知らない人はいないでしょう。1935年生まれだからもう72才だけど、元気元気!8度のカリプソ・モナーク、8度のロード・マーチの受賞、数々のヒット、長い芸暦、今年7月末から8月初に日本公演も行うスパロウ大先生を。

でも、どうしても地元で聴きたかった。なぜならカリプソはとにかくStory Telling。お客の顔見て、今のネタ使って歌いこんだり語ったりというもの。サルサのソネオ、クーバなモントゥーノ、ヒバロなトローバ、ボンバ なデクラマ、河内音頭だって沖縄だって、どんどん即興で歌いこむ音楽は地元の中でこそ本領を発揮する。

地元でやるってことは自然な地元ネタで観客とのコミュニケーション度が高いって事だ。

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さて、滑り込んだフロアではDJがソカ基本ビートに何でも乗せている。やるわ。かっこいいー。

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9:00pm頃スパロウ師匠登場!おお、いなたいお姿だなあ。
2曲程バラードを歌い、3曲目からカリプソ。会場が急に温まる。さっそく踊り出す人達も。あ、でたー"Ten to One"。あ、でたー"May May"!ってな感じでヒット曲をたたみかけ、合間に観客と頻繁に会話をする。「どこから来たの?チャグアナスね、そっちは?パナマ!そう、楽しんでってね・・」






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第一部が盛り上がって終わったところで、大先生、バーにビールを飲みに来る。さっそく話しに行く。

モ「先生、素晴らしくて感激です。日本から来ました」
マ「ああん?そうか、楽しんだか?はっはっは、来月は確か日本に行くぞ」

なんだか大変オーラの出ている先生でした。

で、第二部もぶっ飛ばしで"ジーン&ダイナ"やら"コンゴ・マン"やら先生の好きなシナトラのナンバーやら。地元ネタとシモネタばっちりで、これぞカリプソ!0:00amまでたっぷり楽しませてくれました。ああ、よかったあ。カリプソ・テントみたいだなあ。

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翌日は早朝から地方のサンフェルナンドまで下りて打合せ。とっかえしてポート・オブ・スペインでも打ち合わせ。首都の港近辺は大再開発の最中でビルの建設が進む。この国は石油収入があるのだ。




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でもね、やっぱり下町はいいムードで「ダブルス」はうまいし、食堂の「カラルー」「ロティ」も最高。ワールド・カップ初出場の余韻がここそこに残り、その話題はどこに行っても盛りあがる。

丁度8/9の日本との親善試合のニュースも入って来て「そんなら俺も行くよ!」とか言うパン(スティール・ドラム)のチームを持つ某大手企業の部長も居ました。こりゃ、旗もって、ソカ・ウォリアーズのTシャツ着て応援に行かなくちゃ!COSKEL UNIVERSITYって今ニューヨークとトリニダードで評判になっているファッション・ブランドのシャツを着ていこう。

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帰りの空港では天井から吊るされた"KAISO"のポスターが見送ってくれた。
スパロウ、キチナー、カリプソ・ローズ、シャドウ。

国立競技場でまたカリプソとソカに会えるかな?

by mofongo | 2006-07-02 01:41 | Viaje/漫遊記


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