2006年 12月 04日
旅日記・プエルトリコ06.11(1) サルサ
5ヶ月ぶりのサンファン。

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恒例のタクシー音楽占い、乗り込んだGMのワゴンから流れてきたのはサルサ。
ラ・テリフィカだ!”Casa Pobre Casa Grande”。うーん、さわやかなこのポンセのサウンド。青い空と強い日差しに合うよ。さすが、Z-93はいいものを流す。良い気分。今回はどんな旅か?

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またもカジェ・セラのビエラ親爺のところへCD捕獲に。
しかし今回の捕獲はいつもと違い綿密な仕込みしての訪問。

'70年代後半から80年代、そしてRMMが出てくる直前までのプエルトリコやNY/NJやベネズエラ、コロンビアなどなど)のサルサには、素晴らしい作品が一杯あります。

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いわゆるラテン各国で「サルサ」として広がって、歌われ、踊られ、愛されて。そして今のマーク・アンソニーまでつながっているのはこういう作品たちなんですね。 

中南米の地場の友人たちとサルサの話をすると「キューバ音楽」の話は出て来ても、「キューバン・サルサ」の話がなかなか出てこないのです。サルサといえば、まずファニア、そしてプエルトリコの数々のオルケスタ、サルサ・ロマンチカのスターたち、そしてコロンビア、ベネズエラ、そして最近のスター達、となることが殆どです。

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もしろん、それには理由があるんだけど、それにしても日本と傾向が違うのが面白いですね。あ、欧州もちょっと日本と似てるか。でも「キューバ以外にサルサがあるんですか?」なんていう人には日本以外では会った事ないんで。。。


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ここ数年増殖している某SNSにこのサルサの素晴らしさをシェアする某コミュニティーがあります。
NYで生まれた「サルサ」がラテン各国で大きな潮流になるのは、ブラジルのサッカー、アメリカの野球が強いのと同じで、プレーヤー/オルケスタ/歌手の裾野が広いことがあります。いきなりメジャーになる訳でなく、地場、中堅、さまざまな音が個性さまざまに花開いてきた訳です。

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でも、当時はインターネット時代でもなくオープンな情報が、特に日本では情報が少なく、今改めてそんな音を楽しもうとするとなかなか手がかりがない。ところが、そのSNSではそれら名盤の情報や、その中でCDになっているものはどれか、なんて話しが交わされてたりするんですね。

で、その話に出た内、約100枚分強のリストを持って行き、店で調査を行いました。(←ひま人)

やはりCDになってるのは4分の1くらい。その結果は結果として、その過程がとても素晴らしかったのでした。

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「親爺、来たよ。元気そうでなにより」
「おお、よう来たな(ハグ)。またいいもんが出てるぞ」

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「今日は80年代を中心に探し物があるのよ。ほらこのリスト」
「おお、見てやろう。ほお、まずカナヨン、ホセ・ランティグア、サルサ・フィーバーか。CDは難しいな。カナヨンはベスト盤があるだろ。なんだ持ってんのか」
「このラフィ・レアビあたりはどうすかね」
「(面倒になって)おい、誰か見てやって」(←なんだよ冷たいな)

と店員に振られた。

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「うーん、これも無いな。このPiro & EddyのPiro、新譜出してるぞ。ほらこの"Caribbean Salsa Pride"の右端がPiroだホルヘ・ロメロ。ティト・アレンの弟だ」



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「次はラファエル・デ・ヘスースかぁ。いい作品だ。でもこれはCDになってないと思うな。LPならあるぞ。リッチー!」
爺の息子のリッチーに声をかけます。リッチーはプロデューサーとしても忙しい人。アーティストに詳しく、店の在庫にも詳しい。
「なんじゃ、このリストは!良いとこ突いてるねえ。おお、これはLPならあるよ。何枚か持ってきてやろう」

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ずらずらと並ぶ名盤(新品)にタメイキ。でもまだ旅は続くしLPはもって帰れないよなぁ、と泣く泣くあきらめる。

てな具合で、話しはあっちこっちに飛びながら進んで行く。色々なオルケスタや歌手の話をするときの皆のうれしそうな顔。皆、サルサって音楽が大好きなのだ。サルサ・バカ(敬称略)。そしてこのサルサ・バカを刺激したのは日本側のサルサ・バカのリストなのだ。

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そのSNSで知り合った人の話をしたら爺が「おお、よー知っとる。元気なんか?!」とリッチーやベテラン店員も含めて盛り上がる。その人は10数年前、このプエルトリコでサルサにどっぷり浸かり、この店で親爺たちと音にひたっていたのだった。何か店が80年代後半に戻ったような話題と感覚。

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例によって現れたウイリー・ロサリオ先生(今日は買い物帰りで、プラタノの包みぶら下げてた。やっぱプラタノ食うとあの音が出るのね)も加わる。

「そーいや、ロサリオ先生、前もお話ししたんですが日本でプエルトリコのサルサならこれ!という某Bというオルケスタがあるのですが、今度DVDをお持ちしますので是非聴いてください。でね、よかったら日本に来て共演していただけると最高なんですが」

ロサ「おお、日本か。いいな。」

とか話していると後ろから歌声が。

「日本はいいよな。俺も日本ではかなり受けたんだぞ。Quien Dijo Miedo~♪

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振り向くと、げ!ラウル・マレーロ!ご存知の通りあのイシドロ・インファンテが抜群の冴えを見せこの人の魅力を爆発させたあの歌。(しかし歌って登場するか?)

「おお、お会いできるとは驚きです。師匠の” Quien Dijo Miedo”は日本ではやりましたよ。Quien Dijo Miedo~♪」
「そうだろう。はっはは!Quien Dijo Miedo~♪」
大変陽気な師匠、非常に盛り上がる。「日本にはいつでも呼んでくれ」と名刺も頂いた。


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諸般の事情で、今回は2時間ほどの捕獲タイム。しかし、なにやらサルサのパワーと愛にエナジーをもらった異常に濃密な時間だった。某SNSのコミュの皆さんに感謝、感謝。

モ「親爺、サルサの濃い話ありがとね。また聞きに来るよ」
爺「まってるぞ」
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by mofongo | 2006-12-04 23:36 | Musica/SALSA


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