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2008年 08月 11日
コロンビア独立記念祭以来、ちょっと気分がコロンビアづいた感じ。 Colombiaはホント、色んなリズムな音楽がひしめいていて魅力的。 ボゴタの野外で聴いたクンビアのタンボールの音やバジェナートの泣ける歌とアコーデオンの音色、クラブで楽しんだサルサ・・・また久しぶりにコロンビアに飛びたいもの。 ![]() とか思っていると、今月20日にコロンビアから「アンティオキア民族舞踊団/Ballet Folklorico De Antioquia"」が来るのだと。 これはいいタイミング。彼らはメディジンに本拠を置く50年以上の歴史のあるダンス・カンパニー。 アンティオキアってコロンビアの中央・西寄りの県でメデジンはその県庁所在地でコロンビア第二の都市。 この歴史ある舞踊団はアンティオキアに限らず、当然コロンビアの多種多様なダンスをレパートリーにしてるし、音楽、衣装なんかもいっぺんに楽しめる。 って友達に言ったら、 「でも、コロンビアの音楽とかダンスって?サルサ?あ、クンビア?それにバジェナートの名前くらいしか知らない。」 と言われました。たしかにコロンビア音楽/ダンスの解説本なんて日本じゃ見たことない。ラテン音楽本やラティーナの記事には時々出てるんですけどね。 と言うことで、友人から手がかりを書け!と指令が下ったのさらっとまとめてみます。 コロンビアの音楽は雑に言って4つくらいにまとめられます。 1. カリブ海側の海岸地方の音楽(Musica cariben~a) 2. 太平洋側の海岸地方の音楽(musica pasifica) 3. アンデス地方の音楽(Musica Andina) 4. ジャノス/Llanos(東の丘陵地帯)の音楽(Musica llanera) 1.カリブ海側の海岸地方の音楽: こいつはカリブの島々の音楽と共通点も多いけど、自分の好きなコロンビア独特の「香り」がぷんぷん漂う泣けちゃうのが多い。 海岸地方と言っても、マグダレーナ川流域の内陸の丘陵地帯なんかも含む。 ![]() 黒人系とスペイン系そしてインディオ系のミックスが基本になることの多いコロンビアの音楽だけど、このカリブ側/Region Caribeの音楽にはアフリカの太鼓/タンボールのビートが強い要素となっている。そしてインディヘナのメロディーが入り込む。音楽の名前としては、クンビア、バジェナート、マパレ、ポーロ(プーヤ、ガイタ)、ソロマ、マーリャ、ブジェンゲレ、メレクンベ、などなど。 ![]() 男性は白のエリなしにシャツに白いボトム。ヤシの葉で編んだ帽子(ソンブレロ・ブエルティアオ/Vueltiao、またはコンチャ・デ・ホボ/Concha de jobo)、赤い布を首周りに巻いて、小さな袋を斜めに掛ける。女性はブラウスにゆったりしたスカートで髪飾り。 見た目にこんな衣装が出てきたら、「あ、コスタ・カリベ(カリブ海側)か?」と思ってもらえば良いと思います。 この地方のダンスは大きく分けて6種類あると言われています。 ・カビルダンテス(Cabildantes):お祭りの踊りでアフリカの強い伝統を残しています。 ・パハロス(Pajaros):バランキータの町のバリオ・サン・パチョ(Barrio San Pacho)から出た踊りだと言われています。伝統的な小編成の伴奏(タンボール・マチョ、アコーデオン、グアチャラカ、カーニャ・デ・ミージョ)をバックに踊ります。 ・コラレハス(Corralejas):コルドバ県、特にスクレとモンテリアが有名。この地方のお祭りで踊られます。 ・コヨンゴス(Coyongos): ・ガラバート(garabato): ・ゴレーロス(Goleros): 音楽はというと、 【クンビア】 ![]() 音の方は、2つ、又は3つの太鼓(タンボール)を一人一つずつひざに挟んで叩くのと、肩から提げた、小太鼓風の表面太鼓(ボンボ)をスティックでたたくのとがベース。 これに筒型のシェイカー(グアチャ、グアチョ)と、長い2本の笛(ガイタ・マチョとガイタ・エンブラ。マチョは2穴、エンブラは5穴)、横笛(カーニャでミージョ)も多分参加。これがクンビアの基本形、クラシック。でもこの基本形でポロやマパレすらやることがあるので、その辺は耳を澄ましてみましょう。 クラシックなクンビアは歌なし。踊りと演奏のみです。 YouTubeでクンビアの一例を見る クンビアには、当然今風のスタイルもありアコーデオンやコンガやティンバレスやキーボードやベースが参加するものもあり。 ![]() 【バジェナート】バジェナートといえば北部セサール県、マグダレーナ県、ラ・グァヒーラ県。セサール県のValleduparから名前が来ている。マグダレナ側流域のこの丘陵地帯の独特の明るさと哀愁を含んだメロディーがたまらない。 バジェナートはリズムを指すのではなく、この音楽そのものをさす。リズムとしては"ソン/El Son"(キューバのソンとは無関係。一番ゆったりしたテンポ)、"パセオ"/El Paseo"(ゆっくりしたテンポ)、メレンゲ/El Merengue" (ドミニカのメレンゲとは無関係。やや早いテンポ)、"プヤ/La Puya" (かなり速いテンポ)。 ダンスは決まった形式はなく、中心は歌とアコーデオン。もともと「歌う新聞」的なキャラクターを持って(プレーナみたい)、辻楽士が町から町へと旅をしながら事件やゴシップ、日常のあれこれお歌いこんだ歌を歌ったような伝統ももってます。 楽器はもちろんボタン式アコーデオン!そして太鼓(Caja Vallenata)、グアチャラカ(こすって音を出す木製のグイロのようなもの) バジェナートで聴くべき人はたくさんいるけど、とりあえず2人 ![]() アレホ・ドゥラン(Alejo (Alejandro) Duran) →YouYubeでアレホ・ドゥランの"Fidelina"を聴く。カルロス・ビベスもやってましたね。泣けるわ ![]() カルロス・ビベス (Carlos Vives) →YouYubeでカルトス・ビベスの"Gota de Fria"を聴く。 2.太平洋側の海岸地方の音楽:こちらも黒人系の影響が強い。 ひとつ前のブログのページでちょっと書いたのでそちらを参照ください。(手抜きか?) 3. アンデス系の音楽 アンデス系と言っても、クンディナマルカ県(首都のボゴタのあるところ)やボヤカ県から南のナリーニョ県までずいぶん広い。 俗にいうインティオ系の音楽には笛がおなじみだけど、その笛一つにしても、クンディナマルカ県やボヤカ県ではフラウタ・デ・パンとかカパドーレス、カウカ県やウイーラ県ではクビスやカチュペンド。横笛のピト、カチョ・デ・トーロ、クエルノ、ピンキーリョ。ナリーニョ県やカウカ県のケーナなどなどと多様な名前とバリエーション。 コロンビアの音楽の3つの要素、スペイン、インディヘナ、アフリカのうち、ヨーロッパとインティヘナの要素が強いのがバンブーコとかパシージョ。 インディヘナがより強いサンファネーロなどなど。 ![]() この系統の音楽にはあまり詳しくなく、聴いたCDやLPも20枚程度しかないのだけれどむちゃくちゃ奥が深いです。 バンブーコに使われる楽器はティプレ、バンドーラ、ギター、クチャーラス(スプーン) サンファネーロに使われる楽器はティプレ・サンファネーロ、プエルカ(摩擦系打楽器)、チューチョ(円筒形のシェイカー)、エステリージャ(パン・フルート系)、フラウタ・デ・ケーコ(横笛)、タンボール・チンボリオ(四角い肩掛け型両面太鼓)、グァチェ(ガラガラのようなパーカッション) トルベリーノ=グァビーナに使われる楽器は、ティプレ、レキント、エステリージャ、ピト(横笛)、キリビーリョ(ガラガラ系)、カラカ(馬の下あご。キューバのキハーノと同じ)、コンチャ・デ・グーレ(アルマジロの皮)、サンブンビア(摩擦系打楽器)などなど。 4. ジャノス/Llanos(東の丘陵地帯)の音楽 ![]() ベネズエラの西部から大きく広がっている丘陵地帯は広大でアラウカ川などオリノコ側にまでつながるような長い川が流れる。 ここにはベネズエラと土台が共通のホローポなど。 ![]() 男性の帽子も椰子の葉を編ん黒っぽい模様の入ったものではなく、プレーンでカーボーイのテンガロン・ハット系のものをかぶっていたら、「お、これはジャネーロの音楽」と思ってもらえばいいかと思います。 音楽も太鼓ガ前面に出ていなくて、弦楽器やらハープの音がしたら、それはホローポの可能性高し。 ![]() ホローポの楽器は"ピン・ポン"と呼ばれる胴が大きくて4弦のバンドゥーラ、クアトロ、バンドリン(復弦4コース)、フルーコ(太鼓。サンブンビアの大きなもの)、カラーカ(馬の下あご)などが伝統的。そしてそれにアルパ(ハープ。ベネズエラより。34/38弦))、カパーチョス(マラカス)などが加わる。 5. サルサ ![]() サルサは元々コロンビアの地元の音楽ではないけれど、コロンビア第三の町、カリという「サルサの中心」をもつのもコロンビアの一つの大きなポイント。 ひとつ前のブログのページでちょっと書いたのでそちらを参照ください。(また手抜きか?) ![]() カリは「パラシオ・デ・ラ・サルサ/サルサの王宮」と言われるほど、70-年代以降、強力にサルサ・ファンが発生し、オルケスタも輩出しました。 グルーポ・ニーチェもそうですね。 ニーチェはプエルトリコと共通するサボールをもったオルケスタで、特に故ティト・ゴメスとか最近のオスバルド・ロマンなどの歌が入ると顕著。 しかし、リズムの乗り全体にときになんともいない「コロンビアのノリと香り」が入るときがあります。これは、プエルトリコでは醸成できないもの。それはきっと踊りにも反映するのでしょうね。 ちょっと音楽の話が長くなってしまいました。 ![]() アンティオキア民族舞踊団のステージは、伝統的なモチーフを元にした、「ダンス/舞踊としての表現」なので、地元のCalleで踊られるダンスよりは洗練されているでしょう。一方でエンタテイメント的な面、芸術的な面で観客を楽しませる趣向が一杯凝らされているのも間違いありません。 上に書いた通りコロンビアには欧州(スペイン)、インディヘナ、アフリカの各要素があり、時代や地方によってその混じり方が異なり、また混じる中からまた新たなものが生まれています。 ラテン・アメリカの音楽や踊りが好きな人は、この欧州、インディヘナ、アフリカの3要素の混合に、アメリカでの欧州、アフリカ、カリブの混合の結果であるジャズやR&Bやロックがさらに混じりあったりなかったりする2次混合(?)を楽しんでしまうDNAだかなにかがあるのだと思います。 そんな混合の一つ、それもとても魅力的な混合のコロンビアの踊りと音楽を楽しみたいと思います。 興味をもたれた方は是非!8/20(水)です。→こちらのサイトに詳しい案内があります コロンビア音楽映像で、私の方次のようなものを視聴してたのを 懐かしく思い出させてもらいました。8年前ピースボートの船旅の折 パナマシティの裏通りの露店で、何も知らずに買ったものでした。 クンビア・アコーディオンの王者、 Lisandro MezaのEl hombre feliz フルーコの元で活躍していた大姉御 La sonora de MargaritaのLa vida es un carnaval 黒人系の哀歓が滲み出る演唱 Toto la Momposinaのfestival ceiba かって25%超の人気番組発掘あるある大事典で約5年ほど テーマ曲として使われ、近年最も視聴されたラテン音楽歌手 Amparo SandinoのCosas de la vida それにしてもユーチューブ、便利になったものと感嘆です。 ボンさん、コロンビアもの、ご紹介くださりありがとうございます!
リサンドロ・メサ!うまいですよね。クンビアからバジェナート、メレンゲ、メレクンベとなんでも行けちゃいますもんね。 しかし、タンゴ系ではないアコーデオンの伝統って、プエルトリコのプレーナ、ドミニカのメレンゲにまだ受け継がれてますが、キューバはどうでしたっけ? トト・ラ・モンポシーナ、来日もあったし日本でも知られてるけど商業的には地味で残念ですね。ちょっとパーッと派手にやってくれないですかね(←パーッとってなんだ?) しかしYouTube、次々お宝映像が出てくるから驚きますね。 先週末はフランキー・ルイスの10回目の命日だったんですけど、彼の亡くなった時プエルトルコで録画したお葬式のテープを引っ張り出してみようとおもったら見つからなかったんです。 で、YouTubeにあるかな、と検索したらちゃんとあるじゃないですか。ほんと便利になったなと感心しました。 |
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