Viento desde Borinquen
-Ritmo, Sabor y Sentimiento-
2008年 12月 06日
2008 Banco Popular de PR クリスマス企画盤
今年のバンコ・ポプラール企画盤

BBSの方でアルフレドさんが情報をアップして下さいましたが、今年はなんど年末恒例バンコ・ポプラール盤初のドラマ仕立て。
と言っても「愛憎のテレノベラ」ではなく、音楽が軸になった1時間のドラマ。タイトルは「ECO」。


主人公は9歳の少年アンドレス。演奏会に出るため家族で車で出発したけど、渋滞に巻き込まれてしまう。時間が迫る彼はあせって車の中で練習を始めようとするがうまくいかない。いらいらしたアンドレス君はティプレを床に投げ出してしまう。すると時間は止まり、彼は不思議の国へ!


プエルトリコの自然と、ティプレやクアトロといった楽器に代表されるヒバロの音楽を通じて、命の価値を教えてくれるようなお話。


音楽の方はアギナルド(プエルトリコのクリスマス・ソング)を始めとしてヒバロの音が満載。


アイボニート、オロコビス、モロビス、ラレス、バランキータス、ナランヒートス、シドラ、カジェイ、ウトゥアドなどなど山間の町にはヒバロの音楽がしっかり受け継がれ、"Colon"、"Zayas"、"De Jesus"、”Sanabria"、"Suarez"、"Sanchez"なんて名字のファミリーは楽器や歌(トローバ)の名手をたくさん産んでいます。


(右:ラレスのヒバロ歌い Odilio Gonzalezの"El Jibarito de Lares Vol. 2" (Ansonia ALP-1321)



この作品のサウンドトラックにもこんな苗字が一杯。
その中で2人だけ紹介しましょう。


まずビクトリア・サナブリア(Victoria Sanabria)姐さん。サナブリア家の紅一点ですね。男性がほとんどのヒバロの歌い手(トロバドール)の中で男性に引けを取らない名手。

(左:Victoria Sanabria "Vamos de Parranda" (Echa Compay 2007)

→YouTubeでビクトリア・サナブリアを見る





もう一人は"Aguinaldo de pastorcillos"を歌うクリスティアン・フォンテイン(:Cristian Fontaine)君。14才、これまたヒバロ地帯のJayuyaに住む生粋のヒバロ。
去年CDデビューも果たしました。こんなかわいい顔して、CDではセイス・チョレアオやセイス・チャカレラ、アギナルドとしっかり歌いきっています。

(右:Cristian Fontaine "Si fue quien me dio la Vida" (CF 2007)

→YouTubeでクリスティアン・フォンテインを見る



◆◆◆


こういう子供時代から即興の歌(デシマ)を歌うことやってるから、サルサのソネオやレゲトンのインプロが出来るんだろうね。


エクトル・ラボーもヒバロ地帯を背後に控えたポンセの生まれ。彼の親父はヒバロ地帯出身でラボーもそんな音の中で育ち歌っている。

(左:Willie Colon with Hector Lavoe "Asalto Naviden~o Vol. 2" (Fania))

→YouTubeでエクトル・ラボー"Canto a Borinquen"を見る

この感覚があることがサルサがそれまでのニューヨーク・ラテンと、そしてもちろんキューバ音楽と大きく違う点の一つなのだ。

by mofongo | 2008-12-06 21:43 | Musica | Trackback | Comments(4)
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Commented by SUNAO at 2008-12-13 01:22 x
最近、SEISについて調べていたところです~(>_<)
参考になります!
ありがとうございます~
一体何種類あるんでしょう??

あとサナブリア、って
一説によるとNYでのSALSA名付け親とも言われている
IZZYもこのサナブリア家系なんですかね?
Commented by mofongo at 2008-12-13 13:50 x
SEISはプエルトリコのスパニッシュ起源系のとっても大事な音楽なのでぜひ聴いて楽しんでください。
つっても、そんなCD日本にゃ売ってねーでねえか、っていう声もありますが、ヒバロの豊かな世界を楽しまずしてNYのサルサがなんでアフロキューバンではないのかというとこは分かんないですもんね。

日本じゃ浜田滋郎大先輩が書かれたのが一番詳しいものかも。それでも1-2ページですけど。中村とうようさんもちょっと書いてるだけだし。

そのあたりを軽くさらった上で、プエルトリコでのクリスマスを思い出したり、定番のLopez CruzやAlbino Pluguesの解説本、音源を追っかけた、個人的な分類だと大きく5つくらいかなあ。

1はダンスの形の分類
セイス・チョレアオ :多分Seisの中でも一番速くて、踊りを楽しむのに向いてる。クリスマス歌集とかクアトロ教則本の定番。セイス・ソンドゥロ、サパテアオ なんかもこの分類。

2. ご当地もの
セイス・ファハルデーニョ とかセイス・ビエケンセとか。
ファハルデーニョは定番の一つ。踊り系よりちょっと遅くて、トロバドールの歌が基本。

(続く)
Commented by mofongo at 2008-12-13 14:02
(続き)
3. 作曲者とかの名前がついてるもの
セイス・アンディーノとかセイス・マペジェ とか。たとえば"アンディーノ"はバイオリニストで作曲家。

4.他のリズムや音楽の"風味"がついてるもの
Seis Milonga、 Seis Habanero、Seis Pasilloなどなど。

5.その他
Seis Lamentoとかの曲調を表したり、Seis Controversiaとかトロバドールの即興合戦に使われるものだったり。


他にももしセイスにご興味のある方がいるなら(いるかぁ?)、まとめて書こうかな。それより、クアトロ弾きながら歌っちゃおうかな。

えっと、あとIzzyは多分ビクトリアの直接のファミリーではないんではないかなあ。ビクトリアはグアヤマだけど、Izzyはマヤグエスの生まれだし。

そういやNYにはBobby Sanabriaも居ましたね(彼はブロンクス生まれ。親御さんはPRだけど)
Commented by SUNAO at 2008-12-13 20:31 x
わ~!それはぜひぜひ、読んでみたいです、
よろしくお願いしますっm(_ _)m

個人的な分類、がすごくわかりやすくてありがたいです(^_^;)
突っ込んで聴いてみたい…

あれ、DJ.IZZYってビクトリア??
サナブリアじゃないんですか??(?_?)
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