カテゴリ:Viaje/漫遊記( 61 )

2007年 03月 06日
マイアミ/セリア・クルース自伝 "Mi Vida"
マイアミで乗り換え。

いつもの様に本屋を物色。いつもの通りRolling Stone、ビジネス誌、In Touch、US、People、People en Espan~olと本を一冊買いこんで、キューバン・カフェの"La Carreta"で昼飯。ピカディージョとアロス・ブランコにユカをつけてもらう。

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本は前から欲しかったセリア・クルースの自伝" Mi Vida"ペドロ・ナイトが亡くなって、やはりこの自伝をしっかり読みたくなったのです。

折りしもPeople En Espano~lにはペドロの追悼記事が。セリアと寄り添う写真が一杯。セリアの笑顔がほんと幸せそうなものばかり。やっぱあのセリアの歌は、ペドロとの生活があってのものだったんだろうなぁ、とい自伝を読み進む。

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まだ飛ばし読みだけど、キューバの少女時代、マタンセーラ加入前後の話、60年代中盤からファニアへの時代とどこも面白い。

しかし、'90年のキューバ・グアンタナモ米軍基地への慰問公演の時の部分は3ページ半の短い記載だけどジンと来ます。公演で"Canto a Habana"を歌ったこと、キューバ側の土を袋につめて持ち帰ったこと、そして帰りの飛行機の中の事。話はこんな風に締めくくられています。

「私たちはその夜基地から発ちました。でも1960年にキューバを離れたときのように飛行機の窓から外は見ませんでした。

ただ一つ思うことが出来た事は、キューバにいつの日か、神から授かったこの人生を楽しむことのできる自由な一人の女性として戻るということでした。

飛行機の中でずっとペドロは手を握っててくれました。そこから彼が自分と同じ事を思っていることが分かりました」



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人間は歴史や時代と言った人間自身が作った枠の中で生きて行くのだけど、同時に一人の人間としての自由と責任で歴史や時代を飛び越えて行くんですね。セリアの声はそんなパワーとやさしさがありました。

そしてやはりそれは、ペドロという人生を分かち合う人がいた事が大きな支えとなってたんですね。
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by mofongo | 2007-03-06 10:29 | Viaje/漫遊記
2007年 03月 06日
カリブでワールドカップ
またドサ回りが始まりました。

今回の旅は中米からスタート。というのはカリブ中心に回ろうと思ったら軒並み「後にしてくれ」と言われたのだった。

トリニダッド、ジャマイカ、バルバドス、セント・キッツ、セント・ルシア、アンティグア・・・・。カーニバルはとっくに終わっているのに何でだ?

お?プエルトリコやドミニカ共和国の名前がないのは?と気付いた人はスルドイ。この国々の共通点は 旧英領系。 

それは世界に広がる旧英領、インドやパキスタン、オーストラリアや南アフリカなどなどが熱狂する大イベントがカリブで行われるからです。

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クリケット!


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イギリスで盛んなスポーツはサッカーやラグビーだけじゃない。野球のご先祖とも言われるこのクリケットは英国と旧英領圏では大メジャー・スポーツなのです。

その世界大会「クリケット・ワールド・カップ / Cricket World Cup 2007」が今年はカリブで3月の頭から行われる。強豪の英国や南アフリカ、インドの名プレーヤー達が集まる一方、カリブは「ウエスト・インディーズ(西インド諸島チーム)」を編成し迎え撃つ。だからファンは仕事が手につかない。



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そしてその会場も開会式はジャマイカ、練習戦はトリニダッド以下4カ国、公式戦前半は・・・と言った具合で、各島で試合が行われるから近隣の島のファンもあっちこっち移動する。世界各国からもファンが集まるからホテルも取れないのだ。そんな訳で、この期間はほとんど仕事にならない。

◆◆◆


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しかし数年前に大会誘致が決定したカリブ西インド諸島だが、事はそう簡単じゃない。。スタジアムを新しくしたり、ホテルのキャパを増やしたり、道路や電気、水道などなどのインフラの充実が必要だったりで各国とも大プロジェクトだ。(左はトリニダッドのクイーン・パーク・オーバル)

もちろん、こういう機会にインフラ整備を強力に推し進めよう!とか、経済効果もあるぞ!というのも一理あるけど、もともとカリビアン・ペースのお国柄、昨年末までスタジアムが完成しているお約束だったのに、約束が守れたのはセント・キッツだけ・・・・。

バルバドスは屋根の一部がまだ完成してないし、トリニダッドは観客席の拡張がまだ・・・。

トリニダッドはここ2、3年景気もよくて政府に金は余ってるし、今年のカーニバルはサバンナ公園を使わずクリケットの為に(?)力を温存したにもかかわらず・・・でも今週からもう練習試合が始まるんですが・・・。

◆◆◆


ジャマイカも開会式が来週だってのに問題点が多い。

しかし大変素晴らしいのはジャマイカの関係者が”Everything gonna be alrightですよ"とかコメントしている事です。

レゲエ・ファンなら分かりますね、ボブ・マーリーの名曲"No Woman No Cry"です。あのリフをみんなで歌えば、なんとかやって行けそうな気になるところがあの歌のもつ強力な力ですね。
→YouTubeでボブ・マーリーのライブを見る

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そうそう、こんな中、公式テーマ・ソングはしっかり出来上がってます。ジャマイカのシャギー(Shaggy)、バルバドスのルピー(Rupee)、トリニダードのフェイ=アン・ライオンズ(Faye-Ann Lyons)と人気スターの競演!





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加えてブジュ・バントンエレファント・マンTOKウエイン・ワンダーも大会に向けた曲をリリース。やっぱ、音楽の部分はしっかりしてるわ。
(右はRUPEE君)





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(左はフェイ=アン)
→YouTubeでオフィシャル・テーマを聴いてみる


この調子で試合のほうも是非カリブの大勝利につなげて欲しいもの。頑張れウエスト・インディーズ!
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by mofongo | 2007-03-06 10:01 | Viaje/漫遊記
2006年 12月 10日
旅日記・プエルトリコ06.11(3) クリスマス・ムード
プエルトリコ、すでに11月末からクリスマス・ムード一杯。

まず、空港から。
チェックインして中に入ると、ほら、何処からとも無くリズムが・・・!

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そんな時はすぐにターミナルCの真ん中のホールに直行しなきゃ。運が良ければ音楽が。

この音は、ヒバロ/アギナルドアギナルドはプエルトリコのクリスマスに欠かす事の出来ない音楽。季節だねぇ。今日のプレーヤーは?と見るとアメリカン・エアラインの空港職員バンドだよ!

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クアトロ、ボンゴ、コンガ、マラカスの4人編成。しかし、だ、このハンド、めちゃうまい!特にクアトロとボンゴのバランスと突っ込み・駆け引きのアドリブなんか最高。思わず警備のポリスも職務を忘れ聞入る。

うーん、こういうアマの層が厚いから音楽が豊かなんだよね。


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昔、キューバからプエルトリコに旅してきたあるダンス好きの人が、サンファンに着いて家に電話かけて来た。曰く「キューバは町に音楽が溢れていた。路地に入れば朝でも昼でもトゥンバオの音が聞え、人々は暖かかった。しかし、このプエルトリコはアメリカのファストフードの店ばかりで、町を回っても音なんか聞えない。皆金の事ばかりで腐ってる」などと大胆な仮説を提示されびっくりしたことがあります。ふふふ(^^)おもしろいすね、人の感想って。

世の中の庶民がそんなに変わるわけないじゃないすか、って言ったんだけどその人は大変お怒りだったので、それ以上深追いはしませんでした。が、プエルトリコは働き人の中に潜伏している達人がかなり多いのは事実です。でも、そんな人々、昼間からツンバオしてるわけにいかないし。

なのでキューバより分かりにくいのですが、プエルトリコにも街中の達人が音楽を支えているのだ、という話でした。

◆◆◆

今度は空港のチェックイン・カウンターの方へ。

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来た来た、プレーナのグループ。サン・ファン空港は以前の日記で何度か書いたけど、発着客を楽しませる為、プレーナ隊が空港内を練り歩くのです。但し、普段の曲はプレーナの定番、例えば”A Ti Na’ma”とか”Elena, Elena”とかなんだけど、年末はね、パランダ(「年末盛りあがり地元宴会・祭り」とでも言う感じ)モードの曲。


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ほら聞こえてきたよ、年末定番の”El Lechon”♪El Lechon se coje, se mata y se pela~♪”とか”Alegre Cantar”♪~Saludo, saludo, vengo a saludar~♪“!

これを聴くと、我々が「お正月を写そう、フジカラーで写そう♪」と聴いて「ああ、年末」と思うのと同じ感情が走るわけ。(多分)


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年末は”ベヒガンテス”(ロイザ)や“マスカラ”(アティージョ)のお祭りのお面を付けたのも登場して盛り上げる。

そして子供達と楽しみつつ、しっかり伝統を刷り込んでいるのも大事だよねー。ね、子供達、楽しそうでしょ。こうしてプレーナの汎カリブ的なリズム感の中で育つ子は、いつしかサルサやメレンゲ、バチャータからレゲトンまでを自分の物とし、みんな音楽を楽しむ人々となるのだった。

◆◆◆

ショッピング・センターに行って見よう。プエルトリコ最大のプラサ・ラス・アメリカス。

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おお、ブランドもんの店のその前でプレーナがんがんやってるよ!良く見ると地元でプレーナ・リブレ、トゥルコ&サペロコと共に3大プレーナ隊の1つのビッグ・ネーム、プレネアロ






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うまいねー。キント(高音、リズムのアクセント、スリリングなアドリブを担当)のリズムと音色の素晴らしさ!!








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これがタダで(地元じゃ当たり前か)聴けて、年末ショッピングが楽しめるなんで、なんて素晴らしいクリスマス。リーダーでトランペットのIvan Riveraとは今まで何度か会ってるので、軽く挨拶して次へ。










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モールの中はとにかくクリスマスムード。ツリー、お城、ナシミエント(キリスト降誕のシーン)などなど。









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中央のホールに何故か親子連れが大量に座り込んでる。買い物疲れ?と思ったら、







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突然、上から雪が降り出した!人口雪だ。大人も子供も、地元じゃ見る事の出来ない雪を楽しんでました。アメリカ本土のNYやNJ,シカゴの寒い年末を過ごす家族や親戚を思った人もいたかも。


CD屋にはアギナルドやヒバロのCDが並び、年末曲用のクアトロやギターの教本が通路のワゴンに並ぶ。これからいよいよ本番です。
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by mofongo | 2006-12-10 21:03 | Viaje/漫遊記
2006年 12月 05日
旅日記・プエルトリコ06.11(2) 変わるプエルトリコ
今回、プエルトリコの電車に乗って見ました。去年出来た”Tren Urbano”

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プエルトリコって四国の半分の大きさの島に年間新車が12万台くらい売れるのです。これってすごい事なんですよ。だってあのコロンビアとおんなじくらいの台数なんですから。







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当然、朝夕は大渋滞。こりゃいかん、と、サンファンと近隣を結ぶ電車が計画されました。しかし、さすがプエルトリコ。計画は10年前、工事着工はたしか8年前。でも、ちっとも完成しない。そのうちドイツから電車が納入されてしまい、そのままカバーかけて保存されることに。。。。

と、数々の困難を乗り越えて出来たこの電車。高架あり、地下部分あり、切符はNYの地下鉄のような最新式カードと見所多いが、今回一番見たい事があった。


「デブの多いプエルトリカンが座っても耐えられる椅子なのか?」
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「疑問だ」


◆◆◆

Parada 18からバスでのんびりアト・レイの駅まで行く。始発駅のサグラド・コラソンにしなかったのは、もう一つのプエルトリコの新しい顔、新コロセウム(多目的スタジアム)、”Coliseo Jose Miguel Agrelot”を見る為。

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どーん。こりゃ立派だわ。これならストーンズでもマドンナでもOKだ。つい数日前もレゲトンの超売れっ子プロデューサー、ルニー・チューンズを中心とする大コンサートやバンコ・ポプラール年末企画盤の為のコンサートが開かれたばかり。12月はシャキーラも来るし。

すぐ東側は銀行街で高いビルが建ってるし、周りもこれからアパートやオフィスのビルが立ち並ぶ予定。プエルトリコも変わって行くなあ。

◆◆◆

と言う事で、ざっと”Choliseo”(このスタジアムの愛称。Jose Miguel Agrelotのニックネームをもじったもの)を見学し、いよいよトレン・ウルバノへ!

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切符はタッチパネルで買います。最初の画面は一定金額をデポジットするタイプのカード(要はスイカやイコカ)とそれ以外(つまり片道とか往復切符など)に分かれます。「それ以外」を選んで、金額を決め(片道1.5ドル)、お金を入れればカードが出てきます。

勇んで長いエスカレーターを上がりホームに出る。

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なんだ、だれもいないよ。これで採算は合うのか?

電車が来ました。ガラガラだ。







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電車はバヤモン方面に向かいます。プエルトリコ大学近くの「ウニベルシダ」で地下に入り、リオピエドラスを過ぎて再び地上へ。このあたりで降りて大学を散策したり、リオピエドラスの下町でサンテリア・ショップを物色するのも良いですね。





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そして、フェリックス・ティト・トリニダッドの地元クペイを過ぎると高架は大きく西に曲がります。セントロ・メディコ(中央病院)駅の手前で左に見えてくる窓の小さい建物は刑務所





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そう、ボビー・バレンティンのライブCD/DVDでおなじみの中央刑務所です。この刑務所とバヤモンの刑務所は多くのサルセーロが収監された名門です。

そして操車場を過ぎるとグアイナボ市に突入。そしてリオ・オンドを渡ってバヤモンに向かいます。
が、その手前で友人宅を訪ねる為に途中下車。

◆◆◆

友人宅で用を済ませ再びサンファン市内へ戻ります。お、少しは人が乗ってきた。

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問題の椅子、ステンレス・パイプが、がっしり支え、サイズもかなり大きい。これならティト・ニエベスでもペドロ・ブルルでもだいじょぶか。あ、いい実験台が乗ってきた。








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どーん。
相当の勢いで座った巨体ですが椅子はびくともしませんでした。問題ないようです。

これでプエルトリコの未来も安心です。よかったよかった。
さわやかな気持ちで次の目的地に向かうのであった。
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by mofongo | 2006-12-05 01:21 | Viaje/漫遊記
2006年 12月 04日
旅日記・ドミニカ 06.11
ドミニカと言うと西語圏のドミニカ共和国の事を思い浮かべる人が多いと思うけど、今回訪ねたのは英語圏のドミニカ。正式名はCommonwealth of Dominica

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仏領のグアドループとマルティニークにはさまれた人口約7万人の島。佐渡島よりやや小さい。18世紀に仏領から英領となり以後、英語が公用語なのだが地元にはフレンチ・パトワ: KWEYOL (Creole)が残る。これがいいんだ。”Bon jou”、”Bonn apwe midi”、ね。

火山島の切り立った地形は平地が少なく、大型空港も作りにくかったせいか、大規模なリゾートホテルも無く、カリブ圏の中では最も自然が残っている島なのだ。

加えてカリブで唯一、インディヘナ(インディオ)、つまり現在のカリブの名前の元となる人たちの末裔が今も生き残っている。

◆◆◆

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サンファンからプロペラ機でひとっ飛び。3度目のメルヴィル・ホール空港はほんとこじんまりした空港。







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荷物用のターンテーブルなどないのだ。飛行機から下ろされ建物に運ばれた荷物は、床に置かれてみんな自分の荷物を探す。長距離バスのターミナルみたいだね。出口にタクシーが群がってるようなことも無く、静かなもんだ。



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ドミニカとセント・ビンセントはカリブの島の中でも特にこの自然の濃いカリブが保たれている。
そのためか、この2つの島はジョニー・デップの出演した「パイレーツ・オブ・カリビアン」のロケ地に選ばれている。



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ちょっと車で寄ってもらった。何ヵ所かあるロケ地の内、第2話の椰子の林の中で宝箱を奪い合うシーン。
未だにひと気の無い湾の島影に海賊船が潜んでいてもおかしくない静けさだ。





◆◆◆

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大西洋側の空港からカリブ海側の首都のロソーまでは島の真ん中を突ききって約一時間。途中は緑の深い熱帯雨林の間を縫う道を通る。これも、カリブのもう1つの顔。ようやくダウンタウンのホテルにチェックイン。






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英領系植民地の匂いが残る町は、フレデリック・フォーサイスの"The Deceiver"(邦題:「カリブの失楽園」←なんですかね、この題名・・・)を思い起こさせる。






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夜はお客と飯。ますはバーで一杯。地元のビール、Kubuli (クブリ)でスタート。久しぶり、この味。おいしいビールはいい水が豊富にある事が条件。その点ドミニカは120点。

そして、カリブのもう1つの楽しみはラム。日本酒やワインの蔵元めぐりと同様に、日本になかなか入ってこない地元ブランドを順番にショットで楽しむのだ。”SOCA”というブランドのラム、なかなかコクがあった。



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さて、飯はフレンチ・カリビアン・スタイルプランテンのつめもの、パンプキン・スープ、そしてDay’s Catch(本日取れた魚)のグリル。この日は「マヒマヒ」。地元の”Bello HotPepper Sauce”がよく合う。






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飯が終わって10:00pm、店を変え、地元のライブを聴きながら一杯やる。最初のバンドはゆったりしたルーツ・レゲエ。良い感じ。そして次のバンドはジャズ。太いテナーの音色でカリプソやちょっとフュージョンぽいものを。ロリンズみたい。特に観光客向けの店と言うことじゃないので、きっと地元はこう言うのが受けるのかな。そしてバンドはよりダンサブルなソカとR&Bとダンスホールなのが登場。これ、面白いわ!

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歌詞はドミニカ訛り英語だったり、クレオールだったり。ビートは、ソカにしてもトリニのスルドいソカに比べなんどもゆるい感じ。ダンスホールも同様。なんか、お隣の島のシュリ・カリのビートやプエルトリコのゆるいボンバ(ジュバ)とかのビートと共通性を感じてしまい、ちょっと興奮。


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やっぱりここ100年くらいに生まれたジャズやソウルやサルサなんかより前に、カリブの島の間で、ゆーっくりと伝わったり混じったりした音感、リズム感があるんじゃないだろうか。

このドミニカはライム・ジュースや農産物の産地としてトリニダのポート・オブ・スペイン、プエルトリコのポンセやマヤグエス、ハイチのポルトープランス、マルティニークのフォール・ド・フランス、アメリカのニューオリンズなどと行き来があったことは博物館の資料にあったが、カリブの経済の動きは音にも当然影響があったと思う。

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そういえば、「パイレーツ・オブ・カリビアン2」の1シーン、トルトゥーガの町の酒場を思い出した。トルトゥーガはハイチの北側の島だが、そのシーンでプエルトリコの楽器「クアトロ」が一瞬登場していたのだ。あの時代にクアトロが現在のあの形に成っていたかは疑問だが、スペイン起源の楽器や歌に限らず、いろんな音が混在していたことを想像させるシーンだった。


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現在では、ドミニカで毎年“World Creole Music Festival”が開かれ、カリブの音が交流している。10月開催。10回目の今年はジャマイカのShaggy、Byron Lee,アメリカからはWyclef Jean、ハイチのTabou Combo、T-Vice,Djakout、Carimi、グアドループのK’RAVAN (Zouk-Flan)、Admiral-T、そして地元ドミニカのWCK, Triple Kay, Impromtu Bandなんかが参加している。

◆◆◆


さて、翌朝は別の客と朝飯食いながら話す。先方はコンチネンタル。こちらはドミニカ風。

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トリニダッドや英領カリブでお馴染みのブルジョル(Buljol)コッド・フィッシュのフレークとトマトやオニオン、ピーマンなどを刻んだものを炒めたモノ。ホット・ペッパーやその他香辛料で味を整え出来あがり。「Buljol & Bake」として揚げパン/揚げ焼きパンの”Bake”と共に供される。




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ドミニカのブルジョル、トリニにも同じバリエーションがあるかもしれないが、カレー風味なのだ。そしてこの店の場合、野菜は上品にサラダとして別に添えてある。アツアツのベイクにこのブルジョルを挟みこんで食べるのだ。ああ、うまい

名前の由来は、元々はフランス語のBrûlê Gueuleがフレンチ・パトワ化したものと言われている。「口が焼けちゃう」という意味。オリジナルは相当からいのかも。でも、今ではそれなりにマイルドに。

このブルジョル、、上品なレストランではサラダとして登場する事もある。炒めずに、ライムとライムジュースとサラダオイル(オリーブオイル)で和える、香辛料で整える。このサラダの場合、プエルトリコ等の西語圏では”セレナータ”(Serenata)、仏語圏では”シクタイユ・ド・モルー”(Chiquetaille de Morue)などと呼ばれる。

つまりこの、コッド・フィッシュ(塩タラ)の料理、カリブ全域でとてもポピュラーだということだ。
プエルトリコやキューバではバカライート他、バカラオ(Bacalao)の各種料理、ジャマイカには定番アキー・ソルトフィッシュ(Ackee Saltfish)、ポル語圏ではバカリャウ(bacalhau)料理。

“クレオール/クリオージョ”と括られるカリブだが、普段は英語圏、西語圏、仏語圏を串差しにする統一性はなかなか見えない。でも、こういう料理の中にちゃーんと潜んでいるのだ。そして、それは、音楽のビートの中にも。
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by mofongo | 2006-12-04 01:37 | Viaje/漫遊記
2006年 11月 29日
旅日記・トリニダッド06.11
マイアミからトリニダ行き。飛行機の中はトリニ英語満載で西語の頭から切り替え。

夜9:00着。タクシー30分ほどぶっとばすと、右手にラバンティールの灯が見えてくる。ポート・オブ・スペインの超庶民の住むところでヤバイことも多いが、音楽でもとても濃いところ。デスペラードスのパン・ヤードもここ。デストラもここ出身。

さてサン・フェルナンドとポート・オブ・スペインを往復してひたすらお仕事。

その中でお客とのライミングと食い物と音楽が唯一の(唯三の?)楽しみ。

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お客とのライム(おしゃべり)は英語圏はちょっとラテン親父とはノリが違う。
サン・フェルナンドじゃ、いつも行くJenny’s Wok。店のつくりもトリニ親父たちの飲み様もイギリスのパブのムード。くっだらない話し、クリケットの話しから政治の話しまで。サン・フェルナンドのトリニ弁はポート・オブ・スペインよりやわらかい感じがする。フェルナンデス黒ラベルのラムがうまい。





◆◆◆

今回捕獲CDは4枚

まず狙ってたのはマチェル・モンタノウィンチェスターの夏ごろ出た新譜。特にマチェル、好きなんです。

マチェル・モンタノは5歳からソカやってる芸暦の長く人気絶大なアーティスト。さすがにうまいし、サービス精神満載のツボを心得た曲が多い。

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この”B.O.D.Y.”(“Band Of D Year”)は良いですねー。色々やってくれてるしさすがです。

1曲目"Scandal"はグイグイくるSoca。とにかくかっこいいです。
2曲目は"Band Of D Year"は2006年のRoad Marchの受賞曲。
3曲目には注目!このヒット曲"Dance With You"Reggaetonバージョンなのです。Socaの強いビートとリズム・パターンはレゲトンと親近性あり。だからMix盤としてじゃなくて、トリニダッド側がレゲトンを、プエルトリコ側がソカを取り上げたオリジナルの曲が前から聴きたかったのです。

レゲトンに欠かせないプエルトリコ特有の”泣き”は一切無く、といってダンスホールのジャマイカの匂いとも違う。トリニダッドの匂い。

などなど聴き所満載の盤です。

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Shurwayne Winchesterの新作 “Evolution”International Soca Monarch受賞の”Can’t Wait”、Groovy Soca Monarch受賞の”Don’t Stop”を含む盤でこれまた楽しめます。”Dead or Alive”のリミックスも入ってるし、ビデオもおまけに入ってるし、カリプソ・ローズ大先生とのデュエット、”Tempo”も収録。Soca MonarchをShurwayneにさらわれたBunjiとMachelとの”Move With Us”などこちらも聴き所満載。


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◆3枚目はおなじみSOCAのコンピレ”Soca Gold”シリーズの2006年版
Roy Cape & Rita Jones、Nadia Baston、Mista Vybe、Faye Ann Lyons、Iwar George、Kevin Lyttleなどなど。ソカもほんと色々で楽しい。





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◆最後は”The Best of 3Canal”
彼らの1997から2004間でのベスト盤。でも4曲新曲も入ってます(と言っても2004年時点の、ですが)。3枚組でたっぷり楽しめる。1が”Festival”、2が”Experimental”、3が”Visual”でDVDとなってます。お得。もともと舞台俳優だったというメンバー、ポップでかっこいい彼らをじっくり楽しみたいと思います。

◆◆◆

◆さて、食べ物。WoodbrookeのWood Ford Caféです。ここは夜は若い子向きのクラブですが、昼間はランチ(定食)が食べられます。

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まず飲みものはMauby。これはMaubyという木の皮を香辛料と煮出して砂糖で甘くしたもの。トリニ及びグレナダとか英語圏南カリブの定番のひとつ。砂糖なしだとビターですが、冷やして飲むとさっぱりしていい感じ。スーパーなどでシナモンスティック、バニラ・スティックのような感じで売ってます。最近は濃縮還元のボトルもありで手軽に(手抜きに)なってます。







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そして何は無くともカラルー。酸味がいい感じでおいしかった。これぞ、地元の味。









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メインはオックステールのシチューにオクラ・ライス
これがまた大変うまかった。テール料理にしろ、足の料理にしろ、昔は貧乏人、古くは奴隷が食べていた部位ですが、最近では安くないみたいですね。






◆そして、締めはダブルス

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またも帰りの空港です。この日は朝早い便だったのでまだ暗くて、オヤジも店を開いたばかり。しかし、開店一番だからロティがまだフレッシュでうまいんだ。焼きたてパンみたいなもんですね。











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チャナの出来具合もバッチリで大満足。
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by mofongo | 2006-11-29 16:22 | Viaje/漫遊記
2006年 11月 23日
旅日記・エルサルバドル 06.11 (3)
(続き)

その後の日々はもう細かい事言っても無駄。親父たちの完勝

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アトラクションにサンバ隊が来れば、しっかり踊り














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ディスコでレゲトン大会があれば、勝ちをさらい









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プールサイド・バーでは常連扱い









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例の観光大臣が遊びに来てくれても













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ひたすら飲んで盛り上がる














とても勝てません。

こんな風にあっという間に3日が過ぎ、会議は終了。皆、三々五々国へ帰っていった。

「モフォンゴさん、体に気をつけて!」(貴方のおかげでぼろぼろですわ)

「いやー、楽しかった。毎週やりましょう。がはははは」(殺す気か)

「モフォンゴさん。あんな飲んじゃ体に毒ですよ」(あんただろが・・・)

◆◆◆


・・・・

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翌日、皆が帰った後、ひたすら爆睡。
遅く起きて、浜でボーっとエクトル・ラボーの伝記を読んで過ごす。

いやー少なくともあと1年は、怒涛の日を過ごさ無くていいな、やれやれ・・・








・・・と思いつつも、静かなビーチは、なにかもの足りない。
無意識に親父とまた対決したがっている自分が一番の問題なのではないか・・・

(完)
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by mofongo | 2006-11-23 23:09 | Viaje/漫遊記
2006年 11月 23日
旅日記・エルサルバドル 06.11 (2)
(続き)

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再び打合せはバーへ移動。その頃には南米C国、B国、V国、E国なども到着。カリブD国のセニョーラが大変美しい。

バーにはバンドも入っており"会議はまず踊る"ということでスタートした。これが作法。



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バンドはメレンゲ、クンビア、サルサ、バチャータ、カリブソからボレロまでなんでもありのリゾート・バンド中でもクンビアとサルサがやけに良い。あとで確認したらコロンビアから来てるバンドであった。

さてダンスとバカ話が一段落したところで、

「あすは8時に会議場集合だったよなあ」

と皆に話し掛ける。こころある某B国、C国、E国、V国などは12時くらいをめどに静かに部屋に戻っていった。

・・・問題は中米である。

無反応

国土にカリブ海沿岸を持っている国は問題多い・・。
再度、明日のスケジュールを匂わせてみることとした。

「明日も良い天気だといいよな、朝から」


・・・失敗だった。日本なら察してお開きにするところが、逆効果となった。

「そうだ、明日は一日中窓の無い部屋で太陽も海もアルコールもなしだ、なあみんな」
「だから?」
「バーテンダー!」

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・・・並んだ・・・。テキーラとライム・・・
実に美しい、といっている場合ではない。

「では、明日からの会議を祝してカンパ-イ
「サルー」「がはははは」・・・またバカ話が盛り上がる。


しばらくすると
「ではもう一度、明日からの会議を祝してカンパイしましょう」
「サルー」「がはははは」・・・またバカ話が盛り上がる。


・・・しばらくするとまた並びました。テキーラとライム・・・今度はダブル・・・
皆「サルー」「がはははは」・・・またバカ話が盛り上がる。


・・・しならくすると・・・
「ではもう一度だけ、明日からの会議を祝してカンパイしましょう」

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・・・またまた並びました。テキーラとライム・・・おい今度はトリプル orz・・・

頭が浮揚し始めた。時間は2時を回っている。このままでは自滅だ。
盛り上がる親父たちに「5時間後に会いましょう」と握手し、部屋でベッドに倒れこんだ。

◆◆◆


6時半、明るくて目がさめる。当然死んでいる。死にながら熱いシャワーを浴び、プールで少し泳ぎ半死にくらいになった。水分だけとりにレストランへ行く。

「おっはよございまーす、モフォンゴさーん」

親父たち、こざっぱりとビジネス・カジュアルスタイルで、ビュッフェの朝飯をしっかり食ってる

初日から敗北だった。

(続く)
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by mofongo | 2006-11-23 10:45 | Viaje/漫遊記
2006年 11月 23日
旅日記・エルサルバドル 06.11 (1)
グアテマラからエルサルバドルへ。

ここでは大量のラテン親父(及び少量のセニョーラ)を捌く仕事。
全部で15の国から40人くらい集まるが、そのうち8ヶ国、20人くらいのお相手をさせていただく。皆様、大変個性の強い方ばかりで別名"ミッション・インポッシブル"

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場所は首都サンサルバドルから西へ2時間。太平洋に面したビーチ・リゾート
大きな敷地にビーチ、プール、ジム、野外ジャグジー、4つのレストラン、4つのバー(24時間オープン)、ディスコがそろっている。






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そしてこのリゾート、"All Inclusive"、つまりいくら食っても、いくら飲んでも全部込み込みのタダ。それで一泊約90ドルは安い。


し・か・し・・・・






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いくらでも飲める場所にラテン親父を放し飼いにするのははっきり言って自殺行為・・・

会議は朝8時から始まり、夕方まで続く。それが2.5日間。
はたして、スケジュール通りに行くのか・・・不安が・・・

◆◆◆


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夕刻、ホテルに到着。おお、素晴らしい!仕事でなければなんとよいところ。
さっそくビーチに出る。オープン・エアのバーからはサルサ、メレンゲが。ジョエ・アロージョ、そしてグラン・コンボ、ミリー・ケサーダと続く。素晴らしい選曲。

太平洋に沈む夕日も美しい。しかし、この夕日、明日も無事に見られるのか。
トム・クルーズになった気分。

◆◆◆




「おー、モフォンゴ・サーン!」

振り向くと、中米某C国のフランシスコだ。いきなり難易度高い。この男とは一昨年日本の某H市でネオンの中を全力を挙げて市場調査に取り組みんだ相手だ。

モ「アイ・カランバ、オンブレ!ケタル?!タント・ティエンポ!」
(大変お久しぶりでございます。お変りはありませんか?)

がしっと抱き合い旧交を温める。既に相手の手には武器が。横目で確認するに、ウオッカ&ソーダのようだ。

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その後ろにはにこやかな表情の同僚のマヌエル、南米C国のホルヘ、中米H国のギジェルモとルイス・カルロス、そして最も手ごわいネルソン。昨年海亀の卵を御馳走してくれた男である。

おのおのとがっしり抱き合い旧交を温め、早速バー・カウンターで打合せ。

ギ「・・・で、その男が女の家に行った訳だよ。そしたら・・・・」
一同「ぎゃはははは」


早くも会議は白熱。8時くらいになったので一旦レストランへ移動して夕食。

「ビールもう一杯」「赤ワイン追加!」
非常に体調も良いようだ。戦いは初日の晩のからかなり厳しいものになるだろう・・・

(続く)
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by mofongo | 2006-11-23 02:48 | Viaje/漫遊記
2006年 11月 21日
旅日記・グアテマラ 06.11 (2)
グアテマラの朝は早い。

薄ら明るくなったらもう外では人が行き交う音がする。そしてそれが一日を始める元気をくれる。

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だから朝飯はいつも宿の前の道端で店を開くおばちゃんのとこ。
今日はしっかり食べたいのでトルティーヤレジェニートも。飲み物はアトル。息子が大きなポットから汲んでくれる。とうもろこし粉のアトルではなくてアロス・コン・レチェ。





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こんなに頼んで1ドルしない。

おかあちゃんも息子も忙しいので、一番下のチビと話ししながらゆっくり食べる。

トルティーヤ(一番上の写真)にフリホーレス(豆のペースト。真中の写真のあんこのようなもの。塩味)を挟んで食べる。うーん。シンプルだけどよくかむとトルティーヤに甘味が感じられる。

アトルは米の入ったミルク。甘くて暖かい。レジェ-ノは青バナナの挟み揚げ。

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道端・街角の食事が好きなのはその町の働く人の顔が見えるから。

事務所勤めの女性がパン・コン・フリホーレスとコーヒーを買ってゆく。肉体労働風の兄ちゃんはその場ですばやく食べて行き、タクシーはちょっと止まって一服、アトルを飲んで行く。車のラジオからゆったりした曲が漏れて来る。

◆◆◆


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8時頃になると道に警官の姿が出てくる。それを合図のようにお父ちゃんらしきおっさんがボロ自動車が現れ、アイスボックスやパンのバスケットを手早く積み込んで店じまい。

彼らの店じまいがこちらの一日のスタート。さて今日も頑張りましょう。
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by mofongo | 2006-11-21 14:28 | Viaje/漫遊記