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2009年 09月 28日
エディー・パルミエリ@Blue Note(3)関連アルバム&Set List
((2)より続く)


ついでに、【曲目と収録アルバム】と行った日の【セット・リスト】をあげておきます。


【曲目と収録アルバム】

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◆RITMO CALIENTE 
 "La Perfecta" (1962) :エディーがティト・ロドリゲスのところから独立して、La Perfectaを立ち上げた記念すべき1枚目。歌はイスマエル・キンターナ。トランペット5本、トロンボーン2本。
 "Ritmo Caliente" (2003) :

◆EL MOLESTOSO
 "El Molestoso... Vol. 2" (1963) トロンボーンがバリー・ロジャースとホセー・ロドリゲス




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◆LAZARO Y SU MICROFONO

 "El Molestoso... Vol. 2" (1963)
 "Ritmo Caliente" (2003)

◆SUAVE  "Echando Pa'lante" (1964) "Cafe"や"Tu Tu Ta Ta"などヒットも多い




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◆MUN~ECA
"Lo Que Traigo Es Sabroso" (1964)
 "At the University of Puerto Rico" (1971)
"Recorded Live at Sing Sing" (1972)

◆CUIDATE COMPAY
 "Azucar Pa' Ti" (1965)



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◆OYELO QUE TE CONVIENE
 
"Azucar Pa' Ti" (1965)
 "Unfinished Masterpiece" (1974)

◆AJIACO CALIENTE
"Mozambique" (1965)




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◆SUJETATE LA LENGUA
"Mozambique" (1965)
"Ritmo Caliente" (2003)

◆BILONGO
 "At the University of Puerto Rico" (1971)
"Superimposition" (1971)




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◆COMPARSA  
"Suen~o" (1982): 「La Libertad/Comparsa」という曲の後半部分。

◆JAPON-GO 新曲












【セット・リスト】

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◆2009. 9.22 TUE.
<1st>
1. RITMO CALIENTE
2. CUIDATE COMPAY
3. LAZARO Y SU MICROFONO
4. JAPON-GO
5. COMPARSA
<2nd>
1. EL MOLESTOSO
2. SUAVE
4. BILONGO
5. JAPON
6. COMPARSA

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◆2009. 9.23 WED.
<1st>
1. AJIACO CALIENTE
2. SUAVE
3. SOLO PIANO
4. OYELO QUE TE CONVIENE
5. CUIDATE
6. JAPON-GO
7. COMPARSA


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◆2009. 9.24 THU.
<1st>
1. BILONGO
2. LAZALO Y EL MICROFONO
3. AJIACO CALIENTE
4. CUIDATE COMPAY
5. JAPON-GO
6. COMPARSA



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◆2009. 9.25 FRI.
<1st>
1. AJIACO CALIENTE
2. SUAVE
3. OYELO QUE TE CONVIENE
4. CUIDATE COMPAY
5. JAPON-GO
6. COMPARSA
<2nd>
1. RITMO CALIENTE
2. LAZARO Y SU MICROFONO
3. EL MOLESTOSO
4. MUNECA
5. JAPON-GO
6. COMPARSA

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◆2009. 9.26 SAT.
<2nd>
1. SUJETATE LA LENGUA
2. LAZARO Y SU MICROFONO
3. AJIACO CALIENTE
4. MUNECA
5. JAPONGO
6. COMPARSA
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by mofongo | 2009-09-28 03:08 | Musica/SALSA
2009年 09月 28日
エディー・パルミエリ@Blue Note(2)
((1)より続く)

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◆2009. 9.26 SAT. <2nd> さて公演最後のステージは”SUJETATE LA LENGUA"でスタート。全員スーツでびしっと決めてます。
ルケスのソロに客席はクラーベで加わる。ベースのトゥンバオのビートをキープしながらメロディーにチャレンンジして行くようなソロ。マエストロに敬意を表すかのようなオルタード下降スケール、シンコペーション。Eminence製のアップライト・ベース、良い感じ。そしてモントゥーノに突入、トロンボーンのモーニャが吠える。






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2曲目の"LAZARO Y SU MICROFONO"は1曲目の熱気を少し冷ますような、リラックス感。ホセーがベーシックなリズム・キープに混ぜる小技が楽しい。カレンのフルート・パートからパルミエリのパートへ。トレスのワヘーオが前に出てくると色が変わる。リラックスしたパルミエリのソロ。モントゥーノに入る。トロンボーンのモーニャが立ち上がり、カレンが時に切り込み、ジョニーが大きなアクセントをつける。全員が少しずつの厚くしてゆったり感を崩さず盛り上げてゆく、波のような感覚がとても気持ちいい。そしてエルマンのグィロを刻むスタイルがもう、なんというかダンディーなのです。
いやー、やっぱチャチャチャは良いなあ。







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次はドライブ感のあって好きな曲"AJIACO CALIENTE"。パチャンガで踊るとよさそう。エディーのソロは最初は手堅く始めきっちり盛り上げカレンへ手渡す。曲の途中にアクシデント。

マラカスをカッコ良く振ってエルマンの腕時計のベルトが突然切れた

しかし、ダンディーなエルマンはすばやく残った腕時計を外し、スーツの胸のポケット・チーフをさっと広げ包み、スーツの内ポケへ。このしぐさがまずカッコイイ。

そして、床に落ちたベルトの一部の場所をを、マラカスを振り、コロをつけながら、ながらすばやくチェック。これがまたエレガント。

そして、部品を見つけるとマラカスを床に置き、すばやく部品を拾って、そして、内ポケより時計の包みをとりだし、部品とともに別のポケットへ。これがまたカッコイイ。

そして最後に手元に残ったハンカチをおもむろにスクエア・フォールドに畳み、悠然と胸ポケットへ差し、形を整えてから、ソネオに入った。なんという素晴らしいエレガンス。やはりNYの男は違いました。

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さて、エルマンのアクシデントに全く関係なく、曲は盛り上がる。ジミーのトロンボーンが強力!マイミクさんのペアが踊りだす。

そして"MUN~ECA"へ。このステージのハイライトはここでのパーカッション隊のソロから始まり、次の"JAPON-GO"までの流れ。

まずネルソンのソロが弾け、オルランドのカンパナがしっかり支えるなか、ジョニーとホセーのバトルが始まる。わお!ジョニーの緊張感たっぷりのつっかけにホセーのオケンドを思わせる重量感のあるフレーズがカウンターを喰らわせる。トロンボーン隊も思わず気合い入り、クリスのソロが熱い。カレンも突っ込み全体がヒートアップ。各々いやー、昨日のパルミエリ対ネルソンも良かったけど、今夜のこれもすごい。やはりダンスに立ち上がるペアが。自分もうずうず。フィニッシュでは観客はスタンディング。

そして"JAPONGO"へ。パルミエリは他の日のように曲の説明は長くせず、すぐ曲に入る。前の曲の熱気を冷まさないようにって感じ。前々日、パルミエリ楽屋で「自分はラテン・ジャズだろうとサルサのフォーマットだろうと、バイラブレなバンドにすることがとても好きなんだ」って話してくれたけど、まさにそんな彼らしい進行。

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モントゥーノに入りエディーのワヘーオがドライブする。客席で立ち上がる人が。ジョニーが切り込んでくる。あやー、自分も踊りたくなった。どうする。ふと左方向をみると友人のIさんがスタンディング。これは!と恥も外聞もなくお相手をお願いして快く受けていただきました。
彼女のお友達は、エディー・ジュニアと踊る。エディーの後ろまで出て行って、彼のワヘーオが響く中で踊る贅沢。ホセがやはり重いフレーズで腰に響く、会場は揺れる。終わった後のスタンディングがすごかった。

最後の"COMPARSA"。ジョニーは気合い入ってました。お約束の「アタマ・パーカッション」をなかなか出さず、ひたすらプレー。会場は大いに沸く。そして曲に戻り、エルマンが煽る煽る、あのネルソンもパルミエリもにこにこ。
クールなエルマンがあんだけ客をいじって、ヒートアップさせるのはなんだかうれしい。この速い曲の長丁場でもリズムは全くだれず疾走し、トロンボーンが咆哮。お客もアンコールは不要の大満足。

良い夜でした。


(セットリストに続く)
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by mofongo | 2009-09-28 02:51 | Musica/SALSA
2009年 09月 28日
エディー・パルミエリ@Blue Note(1)
今回2年ぶり、92年、02年、05年、07年と来て5回目の来日。トロンボーン2本のトロンバンガでやってくるのは初めて。

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NYから連れてくるメンバーも皆達人で、それも見逃せなくて、結局、4日・5ステージ行ってしまった。

しかし、それだけのものは当然ありました。ステージもそうだし、パルミエリ御大とのPerfecfta Iのころの話、ネルソン・ゴンサレスのトレスやアルセニオの話、若いころの勉強・練習の話、エルマン・オリベーラのソネオの話、ルケスのジャズとラテンへのベーシストとしてのアプローチの話、ジミー・ボッシュのラテン・ジャズはやらないという話、クリスのNYでの活動の話、ジョニーのポンセーニャ時代の話、NYで活躍するYOKOさんの話、ホセーとのシュークリームの話、カリーンとのコーネル・デュプリーの話・・・。

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実は某雑誌のインタビューを他2名の方々と一緒にさせてもらった事もあるのだけれど、インタビューの場に加え、ステージの合間や後の楽屋での話にも面白い話が一杯。

5ステージ、出来・不出来は色々、おおざっぱに言って後になるほどまとまって来るのは当然だけど、やはりそのステージ、ステージでハイライトがあり、見どころ・聴きどころありでした。


メンバーはエディ・パルミエリ(p)、エルマン・オリベーラ(vo)、クリス・ウォッシュバーン(tb)、ジミー・ボッシュ(tb)、カレン・ジョセフ(fl)、ネルソン・ゴンサレス(tres,coro)、ルケス・カーティス(b)、ホセー・クラウゼル(timb)、ヴィンセント“リトル・ジョニー”リベロ(conga)、オルランド・ベガ(bongo)

曲目も2曲は共通だけど、その日によって色々。全部書いていると、長くてきりがないので、各々の日のハイライトを。(各ステージのセット・リストと収録アルバムま纏めてこちらへどうぞ→)

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◆2009. 9.23 WED. <1st>出だしの"AJIACO CALIENTE"はなんとなく、暖まらない感じ。他のメンバーがカジュアルな中、エルマン一人がスーツでびしっと決めている。顔が真剣、というかちょっとコワイ。同時に、ソネオの時のしぐさ、マラカスの振り方、どれをとっても決まってる。そしてそのソネオが、曲を引っ張って行くのがよく分かる。
次のキュートな"SUAVE"ではもう大丈夫。大きな波に揺られるようなモントゥーノ。

そして"OYELO QUE TE CONVIENE"。これはネルソンのソロがすさまじく良かった。トレスはリズム楽器だ、と楽屋で話してくれた彼だが、モダンなメロやコードと、オーセンティックなリズムのコンビネーションがめちゃくちゃかっこいい。あまりの激しいストロークで弦を切ってしまう。わお。

"CUIDATE COMPAY"のトロンボーン、エディーが日本とファンに捧げた新曲"JAPON-GO"でのホセーのソロもこの日のハイライト。最後の曲は"COMPARSA"。"JAPON-GO"から"COMPARSA"で終わるのは、多分そのセットも同じだったと思う。

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◆2009. 9.24 THU. <1st> アドラシオンのモチーフのピアノ・ソロで始まる"BILONGO"。
エルマンのソネオは色々に変化。Bujeriaのフレーズを織り込んだと思ったら、次はQuien sera、そしてMalanga。そしてルーケスのソロからパルミエリのソロへ。得意の半音上昇の後に、長三度と短三度を重ねる濁った和音をさらっと叩きつけ、おお、っと脅かし四度ブロックの半音下降しホールトーンをガーンと一発、といった具合。うなってました。パルミエリ節を堪能して、ソロはカレンへ。トロンボーンのモニャがかぶりリズムが上昇して行く。もうちよっとカンパナの抜けが欲しい。あ、ベースの2弦が切れた!

しかし、ルーケスは三本でしっかりリズムをキープ。次の"LAZALO Y SU MICROFONOでも問題なし。
カレンの次はエディーのソロ。フレーズはシンプルでもあのドライブ感というかタイム感は他の人のトゥンバオ/ワヘーオとは違う。フー。
エルマンのソネオは"ハポネサへがリズムに乗っている、ペルフェクタは楽しんでる、バンドは即興してる(Inprovisanndo)・・・と続きカレンのソロへ。ジョニーが全体の音を厚くしてくる。大波だ。

"AJIACO CALIENTE"は ネルソン、カレン、ジミーとソロが回り、"CUIDATE COMPAY"へ。ネルソンのソロ。ゴリゴリとスタートした音は、アルセニオだあ。そしてテンション半音下降フレーズ。ほんと気持ちいいタイミングだよ。

次の"JAPON-GO" クリス、ジョニーのソロが終わったところで、トロンボーンのモーニャと同時にカンパナが入ってくるタイミングが絶妙。かゆい所に手が届くというか。オルランド、いいね。最後の"COMPARSA"はテーマは短くすぐジョニーのソロに入り、わりとあっさり纏めた感じだった。

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◆2009. 9.25 FRI.
<1st>ADRACIONのモチーフのエディーのソロから1曲目"AJIACO CALIENTE"に。
オルランドのカンパナが気持ちいい。2日目から比べてどんどん良くなってくる。
パルミエリとネルソンのぴったり息の合ったワヘーオ。そこでパルミエリが軽く遊ぶ。ルケスがそれにピッタリ付いて、アゲなフレーズでは軽く煽り、抑えるとぴたっと基本のトゥンバオに戻って空間を埋める。そうだよねえ。ラテン・ベースの基本だよなあ。これはネルソンが下をしっかり押さえてるからできるんだよなあ。そしてカレン。トロンボーンのモーニャが入ってくる。早くも熱い。エルマンのソネオも良い。

2曲目"SUAVE"は エルマンが父親に捧げた曲。カレンのフルートが心地良い。トロンボーンのモーニャでモントゥーノに入り、コンガ、ティンバレス、フルートの受け渡しのちょっとした合わせがハマる。そしてティンバレスが少し煽ってジミーのソロ。ゆったりフレーズでジミーのトロンボーンが歌を歌う。チャチャチャはキュートなフォームだけど、中にいくらでも情熱を埋め込むことのできるフォームだよなあ。シンプルなチャチャもうまい人は、中にたっぷりと遊びを詰め込んで踊れるんだろうな、とかダンスの事を思う。

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"OYELO QUE TE CONVIENE"。
オルランドのボンゴ。ほとんど切れ目なしのソロ。自分の出番にここぞと気合いが溢れ出している感じ。エルマンのソネオ、クリスのトロンボーンがぶわっ来る。その間のエディーとネルソンのワヘーオがすごい。あの一体感と力強さ。そして時に繰り出す過激さ。このペルフェクタIIの魅力は違った世代が集まり、パルミエリの手の中で、そして時に手からはみ出て音楽を作っているとこだと思う。

"CUIDATE COMPAY"では、「secret weaponを出します。ネルソン・ゴンサレスのトレスです」とパルミエリが紹介。チャチャからモントゥーノに入りネルソンが爆発、そしてカレンにもどると、ブルーノート(スケール)を感じさせるぶっといトロンボーンのモーニャが支える中、フルートが大きくあそぶ。

次の"JAPON-GO"ではオルランドのコンガが最初から盛り上げテーマのあと、クリスのトロンボーン。ソネオが歌いこまれ、そしてホセーのソロ。ジョニーが絡み、ネルソンが絶妙な煽りを入れる。ソロの間のエルマンのマラカス、そしてステップがカッコよすぎ。最後の"COMPARSA"はネルソンのソロ。トロンボーンのモーニャ、そしてルケスのソロへ。この速い曲でどうする?と思ったら、さすがバークリー仕込みのテク。しかしテクよりもバンド全体のビートの強さを変えないアプローチのソロ。こういうところがジャズと違う。そしてジョニーへのソロがまた盛り上げエンディングへ。ふう。

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<2nd>
"RITMO CALIENTE"はエディー、カレンとソロが回り、"salt peanuts"のフレーズでかわいく終わる。
そして"LAZARO Y SU MICROFONO"へ。 エディーのソロはチャチャのリズムに乗ったオーセンティックな導入部から、得意なモーダルなハーモニーをばらまく。後半のモントゥーノはジミーとクリスが"Pa' Huele"を思わせるモーニャを繰り出す中、エルマンがソネオで入ってくる一瞬がめちゃかっこよかった。そして一丸となって、大きなうねりへ。

"EL MOLESTOSO" のルケスのソロでは会場一体となってクラーベで楽しむ。ソロは、とてもルケスらしい。ジャズとラテンのイデオムが彼らしいバランスで入り込む。ジャズではクリスチャン・マクブライドが大好きだと言っていた彼だがさすがバークリーで鍛えたテクは確か。しかしラテンのベースがリズムであることを十分意識したかっこいいソロ。

"MUNECA"は エディーのちょっとしたソロでスタート。プエルトリコ的哀愁がなけるこの曲は大好き。エルマンの変化に富んだソネオが曲をドライブさせる。実はこの日のハイライトはこの曲。

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きっかけはネルソンとエディーのソロの応酬。ネルソンがディミニッシュ=オルタードなイデオムを2/4-4/4-8/6なリズムで畳みかけエディーが密集型コードでリズムを叩きつけるソロで返したときは会場から思わず拍手が。いやー、サルサ・フォーマットで控えめな今回のエディーのソロの中で、やるときはやってくれるもんだ、やっぱり。73才対60才の対決の熱さにそのあとのエルマンにソネオ。このあたりで会場も我慢できなくなって、前列、そして後ろと踊り出す。ジョニーのソロが実に気合い入っててこれも最高、その後のジミー・ボッシュもエナジー!モーニャに移っても手抜きなんかなし。
サルサでのソロはジャズのように長くない分ああいう場面では、各人が強力な密度で攻めてくるのが魅力。いい演奏だった。

次の"JAPON-GO"。Em/Em7A7-D7/D7G7-CM7sus4-B7のサルサおなじみの進行でスタートする哀感なメロ。エルマンの日本女性/バイラドーラへの賛辞のソネオのあとトロンボンのモニャからソロへ。そしてエルマンのソネオが、カレンのソロが、トロンボーンの咆哮が煽り、最後の"COMPARSA"へ。

速い曲でもネルソンが顔色変えずにハードなソロをかまし、エルマンが客を煽る。名前よばれちまいました。そして、ジョニーのソロへ。ジョニーのコンガはD,A,Gにチューンしてあるから途中でルケスが同じ音程のトゥンバオでからむのが楽しい。そして変幻自在のソロ。そう、ソロにメロがある。
そしてコンパルサにもどりコンサートの謝辞を織り込み、エルマンがウエーブを煽る。"Onda! Onda como es en Puerto Rico!"(さあ、ウエーブ!プエルトリコでやるみたいに)って言ったのが面白かった。そしてクライマックスへ。良い出来の夜でした。

(続く)
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by mofongo | 2009-09-28 02:30 | Musica/SALSA
2009年 09月 05日
赤木りえ with Willian Cepeda @Blues Alley 090831
赤木りえさん新譜『フルーツ・ジャム』の発売を記念してのコンサート・ツアー。
最後は東京に戻ってきて、目黒のブルース・アレーで。

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あいにく台風が夕方南関東をかすめるというタイミング、さーてどうしたもんかと思ったけど、ま、なんとかなるさと言ってみると席は満員。なーんだ、みんな台風なんか無視で赤木さんを聴きに来てるんだ。これなら安心。


当日のメンバーは赤木りえ(fl)、吉弘知鶴子(pf)、藤井摂(ds) 田中倫明(congas)イスラエル・セデーニョ・ジュニア(b)。アルバム・タイトルのフルーツ・ジャムは「果物のジャム/Fruits jam」ではなくて「フルートのジャム(セッション)/Flutes jam」。
ということでライブ盤です。さすがオヤジ系ダジャレを愛する赤木さんだけはあります。  

さて、席はど真ん中一番前というナマ音がびんびん来る好位置。



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さて、一曲目は"キャラバン"でスタート。ドラムの藤井さんのアレンジがかっこいい。タイトなスピード感と赤木さんの緩急のあるソロがモノトーンと多色を行き来する。”ラテン・ジャズ・フルート奏者”と紹介される事も多い赤木さんだけれども、そう括るのは狭い感じがするといつも思う。ラテンとジャズとソウル/R&Bと時に和のテイストまで行き来する実態を表していない。

アルバムの一曲目でもあるこの曲は、デューク・エリントンの作品。ジャズといってもバップ・イデオムをベースにしないエリントンの曲はビート感もティピカルなスイング・ビートにも囚われない黒っぽさというかこってり感が魅力。
加えて、このキャラバンはプエルトリカンで名トロンボーン奏者のファン・ティソールとの共作。ティソールだからこそ持ちこめた、モード的なラテン感も魅力だ。

ラテンからソウルまでのグルーブ感のあるビートが一貫するこのアルバムのオープニングに、そしてこのライブにふさわしいかも。



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二曲目、なつかしい"Mister Magic"。ゲストのウイリアム・セペーダ(tb, shell)とトランペットの寺内茂さんが加わる。
ウイリアム・セペーダは、プエルトリコのボンバを継承するファミリーの一つ、セペーダ一家の出身で、トロンボーン&コンク・シェル奏者、パーカッショニスト、作曲家、アレンジャーとNYとPRをベースに多彩な活躍をしている。99年にDLGと共に来日しているが今回は2回目か3回目?

イスラエルのベースがかっこいい。心地よいグルーブ感。山口、京都とツアー最後だけあってユニットの息はばっちり。

三曲目はウイリアムのボンバな曲。"Unete"というタイトルだったと記憶。ウイリアムはシェルを吹く。大小さまざまなホラ貝から多様な音が出て声のよう。即興の演奏の繊細な感覚の強弱・緩急がビビッドに音色やリズム割に出る。一番前の席の幸運に感謝。

途中でウイリアムは手元のコンガでシカ(ボンバのリズム・パターンの一つ。)のパターンを叩きだす。

ボンバはバリールというコンガより短く太い太鼓を使い、低音でのブレアドール、中音のスビドールで基本リズムをキープし、高音のプリモ(キント)で自在にアクセントを付ける。

言ってみれば、ウイリアムと藤井さんがブレアドールとスビドールで、田中さんがコンガでプリモなのだった。

足がむずむずする。もしブルース・アレーでなかったら、もしバルコン・デ・スンバドール(プエルトリコのライブ・ハウス)なら、我慢しきれずに絶対ボンバ、踊ってたなあ。

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田中さんのソロに入り、ウイリアムは途中で “Campo Yo vivo triste”とコーラスを即興で挟み込む。セペーダ一家の面目躍如。故ラファエル・セペーダ翁の“Campo Yo vivo triste”からの引用だ。テンポはどんどん速くなり、リズムは一挙にオランデ”Hollande”へなだれ込みフィニッシュ。ふう。。

赤木さんの低音での"ドス"というか腹筋を緊張させるような音がすごかったです、そしてそれが上へ離陸すると眩暈しそう。

そして次の曲は"ストーン・フラワー"。赤木さんのソロ爆発!ユニットの不思議な浮遊感の中でメロディーがどんどん湧き上がってくる。

ここで休憩。

りえ&ウイリアムス&フラワー・アーティストさんのパフォーマンスでスタートしたセカンド・セット。

りえさん、吉弘さんのDUOで "You've got a friend"。ジャームス・テーラーの名盤”Mud Slide Slim”中の永遠の名曲。盟友の二人が自由に言葉なしで話しているかのよう。吉弘さんのゴスペル・フィーリングたっぷりのピアノは常にポジティブな喜び。赤木さんは透明な強さ。

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そしてウイリアムのこれまた不思議な曲。シェルを使うスピリチュアルな曲。題名はSubitoだったような記憶。ウイリアムは司令塔となり、またシェルを吹きながらプレーヤーと順番に音の会話を楽しむ。

ああいうCDでは出来ないところでの瞬発的会話が生み出すものは時に、すごい面白いものを引っ張り出す。ジャズでもボンバでもルンバでも。赤木さんと藤井さん、すごかった。




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最後はラテンな"ソウル・ワヒーラ"。プエルトリカンのボーカル、 ウィリー・パガンさんも参加。ソネオで今晩のライブの楽しさを唄いこみ、これまた立ち上がってステップを踏みたいところ。赤木さんやウイリアムのソロもリズムをプッシュして来る。







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アンコールはグルービーな、ジェレミー・スタイグの"グース・バンプス/鳥肌"。イスラエルのぐいぐいひっぱるペースは藤井さん、田中さん、吉弘さんとうねりを生み出し、赤木さん以下、フロント・ラインのソロがたっぷり楽しめました。楽しい夜でした。
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by mofongo | 2009-09-05 12:56 | Musica
2009年 09月 05日
旅日記 09.8 レバノン
トルコ上空から見る茶色の大地が真っ青な地中海の色に変わり、機が着陸態勢に入ると海岸沿いにビルが林立する街が見えてきた。

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ベイルートだ。

ベイルートと聞いて、何を思い起こすだろうか。やはり内戦や2006年のイスラエルとの戦争、パレスチナの難民キャンプとか危険なイメージか。

しかし、古くはフェニキア人の交易で栄え、近くは「中東のパリ」と呼ばれた、緑が豊かでかつ華やかだった歴史をもつ国だ。

そんな国を理解するには、フェニキアの時代から始めて、ギリシャ・ローマの歴史、イスラムと十字軍、中東を分割した欧州の植民地政策、イスラエルの歴史、パレスティナ問題、中東諸国間の問題、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の事と宿題は山積みだ。でもこの宿題は、一筋縄では行かず、膨大な量だが、学べば学ぶほど興味は尽きない。

そして歴史の中に串刺しにされる、文化や音楽の交じり合いも興味深いことばかり。レバノンの人たちのディアスポラの歴史は、自分が関わる事の多い、プエルトリコや中南米のディアスポラの事と重ねて考えてしまう。

◆◆◆

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近代的できれいなベイルートの空港はイスラエルとの戦争が終結して3年ということを表面的には何も感じさせない。
ダウンタウンまでのハイウエーも快適だ。中東とは言え西欧的なライフスタイルを持つ当地では道路沿いの大きな屋外広告でもパリと同様なファッショナブルな女性がこちらを見つめている。貴金属や高層マンションの広告もあり、とりあえず首都には平和が戻ってきているのは分かる。

しかし、ダウンタウンのビルの間を走るとやはり、この街の緊張感が伝わる。内戦時の弾痕が壁に残っている建物も多いのだ。

◆◆◆

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到着の晩、友人が父親の家でのパーティーに呼んでくれた。
ベイルートから少し山間に入った古い街。ひい爺さんが立てた3階建ての石造りの立派な家だ。ベイルート近郊の伝統的な様式。当時は1階は蚕から糸を縒り、絹織物を織る工場だったという。をれを1昨年リノベーションして大きなリビングと6ベッドルームという豪華なものにした。

親父さんから色々な話を聞いたが、内戦・戦争時が大変だったとは教えてくれるが、あえて詳しく話してはくれない。


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料理は、焼肉とさまざまなサラダ。たっぷり食って、地元産のビールやらワインやら頂いて、至福の時。










◆◆◆

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さて翌日ホテルの朝飯。さすがフランスの影響が色濃いだけあって、おいしそうなペイストリーやクロワッサンやバゲットなどもあったが、狙いは地元のチーズとフール(foul)という豆料理。ありました!

チーズは牛、またはヤギの乳をベースにしたホワイト系。
何種類かつまめるのがホテルの朝食のいいところ。



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そして待ってましたフール。これは2種類のまめをゆでてスープにして、そこにトマトのみじん切り、パセリをのせで最後レモンとオリ-ブオイルで味をキメるという料理。もう何でもオリーブオイルを使うという典型的な地中海的パターンだが、レモンとオリーブ油のバランスが絶妙にうまい。





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元気たっぷりでお客との交渉に臨む。
議論は白熱して、昼飯を食いながら会議を続けることに。

会議室に飼ってきてくれた昼食は、これまたレバノン定番のManaiche/Manakeesh。
このマナイシュ、レバノン風ピタパンを使うが、トルコのように中に挟みこむのではなく、ロールする。
チーズが一番シンプルなパターンで、昔からよく街角で売っているもの。

しかし最近は、ファッショナブルなお店やマクドナルドのような若者も集まるようなチェーン店がはやっている。
今回とってくれたのものそのひとつ「ZAATAR W ZEIT」のもの。

◆◆◆

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そして夜。レバノンで超人気、週末の夜は2週間の予約待ちという「CHEZ SAMI」へ。
海岸沿いで海に張り出したテラスからの夕日が美しい。こりゃムードだけでも人気だろう。
しかし、料理は噂のとお素晴らしかった!

飲み物は「アラック」地中海一帯にあるアニス系の水を入れると白濁する系統の酒。フランスのパスティス(ペルノーやリカール)、ギリシャのウゾー、トルコのラク、などの兄弟。これ好物なんです。



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まず前菜は、定番のハンモス(hammus)、タブーリ(tabouli/tabbouleh)、レンズ豆(moujadara)、ブドウの葉の葉のスタッフド・ロール(warak einab bi zeit)などをならべ、ファトゥーシュ・サラダ(fatouche/fattoush)。

そして、メインは魚ニ種類。かます風のさかなを軽くフライしたものと鱸風のさかなを蒸したもの。
カマスの方は頭としっぽを手でちぎり指で腹をさいて骨をとり、レモンまたはハモスで食べる。
もう、新鮮でゼッピン。レモンがお勧め。



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鱸はまったく臭みがなくかつ塩が良いのか、身の深い味をよく引き出していた。至福。

パカパカたべておなかいっぱい。

そしてデザート
最後の締めは「Cafe Blanc/White Coffee。なんだ?と思って待ってたら出てきたのはお湯??
で、飲んでみると、不思議な花の香りがする。聞いてみると、オレンジの花のエキスだとか。
ハーブティーの一種ともいえるが、カフェインがないので散々食べた後、おなかをすっきしさせ、コロっと眠れるそうだ。



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宿に帰ってみると、なにやら音楽がボールルームから聞こえてくる。レバノン・ポップス。なんだ?とチェックを入れると、そう、先週から丁度ラマダンなのだ。ラマダンとは、イスラム教のしきたりでの断食期間。日中は食事はおろか一滴の水も飲んではいけない。しかし、日が沈むと飲食はOKになるのだ。

そしてこの期間、ホテルなどでは夜のラマダン特別ディナー・ショウなどを仕立て、お客を呼ぶ。
人気歌手のステージを見ながら、食事とおしゃべりを楽しむ企画。もちろんお酒は出ないけど、けっこう盛り上がる。特にレバノンは、レバノン・ポップスが充実してるからなのか。

ということで、翌日は、レバノン・ポップスのCD、料理の食材、お菓子などを買い込み、近郊の大鍾乳洞などをチェックして再び、ダウンタウンへ。そして友人と最後色々話す。(緑の蓋のパッケージの写真はくそ甘い、ゴマペーストベースのお菓子Halawa。)

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とても印象に残った事がある。

レバノンはキリスト教とイスラム教が共存し、また各々もいくつかに分かれている。人々は英語、仏語、そしてレバノン系アラビア語を解し、文化の交合の中で生きている。そんな彼に、どの言葉が自分のアイデンティーにとって重要なの?と聞いた時のこと。

彼は「レバノン人は英語・仏語・アラビア語を解すことがアイデンティティーなんだ。自分はキリスト教だけど、イスラムの立場も分かることがアイデンティティーだと思う。こういう複雑な中で生きている、生きていけることこそが自分とこの国なんだ」という言葉だ。




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文化、宗教、言葉・・・単一/純粋ばかりがアイデンティティーじゃない。混合・並列・複雑・共存という現実こそが彼らの真実だというレバノンを改めて思うと同時に、「元祖」「本家」「ルーツ」「純粋」とかが好きな日本人が陥りやすい排他論の危うさと、八百万の神や外来文化の柔軟な(節操なない?)取り込みを得意とする日本人のしぶとさのバランスの事を考えた。
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by mofongo | 2009-09-05 03:06 | Viaje/漫遊記
2009年 09月 05日
旅日記 09.8 パリ
数年ぶりのパリ。

ここはトランジットだけ。でも街に出た。パリにいるbelle seourとモロッコ料理を食べることに。

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カフェで一服。自分が分かる言葉の中にいると、やっぱりほっとする。アフリカ訛りのフランス語、アラブ訛りのフランス語。パリに来た実感。文化の混じり方、ぶつかり方、喧嘩の仕方が色々日本と違う。

多くの移民を受け入れながら、自国の文化をきっちり守るフランス。バンリューの荒れた移民地域を植民地時代の負の遺産と言うのは簡単だが、同時に、今月号の”Jeune Afrique”誌の特集のように、フランスで活躍する“アフリカン・ディアスポラ”も多くいる。






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彼らのアイデンティティーの主張とフランスのやり方へのレスペクト、そしてその逆のフランス側の態度。いつもきれいごとでは済むわけもないが、コアビタシオンを模索して長年葛藤してきた歴史が、フランスの強さにもなっている。リーズナブルなお値段で、美味いモロッコ料理を食べられる状況も、そんなフランスの葛藤の渦中のはじっこにあるのかも。





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さて料理。クスクスを真ん中に注文。コット・ダニョのと、ブロシェット、メルゲス、プレ、アニョのコンビナシオンを選択.。 アニョの煮込みが抜群にうまかった。やわらかくてクセがなく、クスクスと絶妙の相性。このBerbertという店、庶民的だけどなかなか人気とか。

たっぷり近況報告して、空港のホテルへ。翌日は9時の便だから早起きせねば。

◆◆◆

暗い中CDG空港へ。
ラウンジで軽くクロワッサンとコーヒーの朝食。なんの変哲もないけど、かなりうまい。

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仏雑誌を3冊買って機に乗り込む。1冊はアニメ誌"ANIME LAND"。バンド・デシネとジャポニズム好みの国にはコスプレ・ファンも沢山いるらしい。Clampの特集もあったけど、確かにアール・ヌーボーぽいもんなあ。記事はけっこう理屈っぽかったりしてさすがフランス。







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1冊はジャズ誌"JAZZ MAN"。ジャック・コスタンソのインタビューがあったから。ラテン・ビート誌じゃコスタソのインタビューなんて見たことあったか?ナット・キング・コールとの事とか面白い。あと特集はハンク・ジョーンスとロリンズだった。 しかし表紙のハンク・ジョーンス翁、ゾンビ風なのがおちゃめ。グリッサンのインタビューもおもしろかった。これは、また別に書こうかな。







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最後の1冊はフィガロ・マガジン。表紙のビートルズに惹かれて。フランスがどう対岸のビートルズに巻き込まれていったのか、なかなか興味深い。

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定時に出発。アルプスを下に見てからバルカン上空あたりで昼食。









さすがエール・フランス、機内食の手を抜かない。

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前菜はシンプルなシフォンナード・ド・フロマージュにパン・デピーセスの上にフォア・グラ・ド・カナール。パンの甘いシロップとジンジャーがフォワと絶妙のバランスで驚き。オート・コット・ド・ニュイのシャルドネとも相性よかった。シェーブルの合いそうな白。

フルーツはメロンと干しイチジクのスパイス漬け。メロンも美味かったけど、イチジクが絶妙。干されてコンサントレされた甘い風味に、ほの辛いスパイスをあわせていた。すごい




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この旅でJALにも乗って、同じくフォア・グラといちじくをつかった前菜。でも、エール・フランスのようなヒネリなし。うーん、おいしいものは常に地元にありますね。
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by mofongo | 2009-09-05 01:18 | Viaje/漫遊記
2009年 09月 03日
旅日記 09.8 ドイツ
NYから帰ってさっそくの旅。
ドイツ。ひさしぶり。

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けっこう暑い。これは大変まずい。
仕事の合間にビールを飲めと言われる可能性がある。

フランクフルトでは、ビールはWeizen。肴は古式ゆかしくフランクフルト・ソーセージ。地元名物アップルワインも出てきた。 仕事中なので固辞したが。ビール2本とワイン1本だけならしかたがないだろう。




そしてデュッセルドルフに移動。

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昼飯は市内ライン川下流のKlemensplatz近く。大変良い天気である。

客「ビールはアルトでいいですよね。」

ビールには日本で主流のラガーのような下面発酵のもの(ピルツ)とイギリスのエールのような上面発酵のものがあるが、このデュッセルドルフではアルトビールと呼ばれる、濃い茶色のエール・タイプのものが主流。これがけっこうパカパカいけてしまい、いくら飲んでも翌日全然残らないと言う。

仕事中なので固辞したが、3杯だけならしかたがないだろう。


そして夜(つっても9時くらいまで明るい)となった。

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客「旧市街の名店(名醸造所)Uerigeで会議を続けましょう」

気が進まなかったが、仕事では仕方がない。
天気がいいので、店の外にテーブルが沢山並べられていて、皆会議をやっている。真っ赤になって大声で話している人たちもいる。
白熱した良い会議なのだろう。

店員は野球観戦の時ように、ビールの入ったコップを大量にトレーに乗せて歩き回っている。客は声をかけてビールのコップを受け取り、店員は紙のコースターに1本線を引いていく。



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つまみにはまずメットという生の豚肉のひき肉とたまねぎがパンの上に乗ったドイツによくあるやつだ。これはこのUerigeの名物。その他に血のソーセージやら、ソーセージ盛り合わせやらイモやら。

客「ではモフォさん、乾杯」

仕事中なので固辞したが、まず一杯だけならしかたがないだろう。

議論は大変白熱した。大変喉が渇く。
店員は、議論の様子を見ながら、次々と空のコップと新しいビールを交換してゆく。ドイツ人はわんこそば大会の運営が上手そうだ。



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帰るときに店員に声をかけると、コースターの線の本数から何杯飲んだか数え、料理代(これもコースターに記入されてる)も足して計算してくれる。ドイツ人は回転寿司の運営も上手そうだ。

線は全部で32本だった。仕事中だが32杯だけなら仕方がないだろう。

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当地にはサルサを聞けるところはあるのか?とたずねると同じ旧市街のサルサクラブへ連行してくれた。Buena VistaというのとGuantanameraというのがある。両方確認の上、今回はBuena Vistaを選んだ。しかしさすがドイツ人だ。やることがきちんとしている。

時間は11時を回っていたがけっこう入っている。ラティーノも多い。音はキューバ系が多いがファニアもあり、ロマンチカもかかる。ヨーロッパな組み合わせだなあとなんとなく納得する。DJのJeden Donnerstag君はBuena Vistaでもかけてるそうだ。




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さっそくビールを勧められたが、まだお客と一緒なので仕事中と言うことだ。しかし一杯だけなら仕方ないだろう。ドイツ人淑女に踊って頂いたり、友人と下ネタの話題を交換し議論したが、これも仕方ないだろう。

だんだん、2人とも意味不明な英語になり、ドイツ語と日本語で会話を進める。フリー・インプロビゼーションのようだ。

しかしさすがドイツ人だ。ややノリが硬いが、フリーな中にも素朴さと静けさがある。アレキサンダー・フォン・シュリッペンバッハかマンフレッド・ショーフか。そういえば、ケニー・ホイーラーに顔が似ている。

→Globe Unity Orchestra 1970

仕事上、ヘロヘロになり、大笑いを行い、宿で爆睡して本日の業務を終了した。(実際は翌日になったいたが)

◆◆◆

翌日はケルンへ。

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お客と会う前に大聖堂へ向かう。さすがに荘厳。ステンドグラスが美しい。

しばらくぼけっとして、菊池成孔のバッハを聴いてみる。ちょっと発見があった。キース・ジャレットも聴いてみた。ビールには合わないかもしれないと思った。

→Keith Jarrett  Koln Concert II C


さてお客と落ち合う。会議は近くの醸造所で立ち飲みで行うという。

客「ケルシュは一度試してもらわなければ困ります」

前日、デュッセルのアルトを試した、という言葉に、ケルンっ子の意地が燃えたのか。 ケルシュはケルンのビール。




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ドームの近くの店へ。FRUHを勧められる。
仕事中なので固辞したが、まず一杯だけならしかたがないだろう。

議論は白熱し、わんこそばも激しくなった。炭酸がきつくないので、コースターの線の本数も仕方なく増えてきた。

客「モフォさん。ではエッセンへ移動しましょう。続きは列車の中で」

聞けば、旧市街の醸造所情報はしっかり持っているので、会議の場所には不自由しないという。さすがドイツ人だ。やることがきっちりしている。

暑さのせいか、足元がふらつくが、世界の車窓からのような列車に乗り込んだ。こうしてまた会議は続くのであった。

(続く)
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by mofongo | 2009-09-03 22:39 | Viaje/漫遊記