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2007年 07月 20日
ホンジュラスの首都テグシガルパ。 内陸の盆地。ここは空港が街中にあり、なおかつ丘が迫っているとこに旋回しながら着陸するので山肌にぶつかりそうでわくわくする。 →ひまなのでYouTubeで見てみる 宿に転がり込む。もう夜だ。TVをつけっぱなしてメールと格闘することにする。トロピカル系の番組。 ん?この太い声はは8月来日予定のオスカル・デ・レオン(Oscar De Leon)。曲は"Yo la canto"。 →YouTubeで見る そしてこのふにゃっとした声はエディー・サンティアゴ(Eddie Santiago)。エディーってプエルトリコより中南米の方がずっと人気があんだよね。なんだろ? →YouTubeで"El Triste"を見る あれ、今度の艶やかな声はベニー・モレ(Benny More)、そして名曲"Como Fue"。 あれ?彼のPVなんてあるんか?とTVを見ると、ウイリー・チリーノ(Willie Chirino)がスクリーンがベニーとデュエットしてた。 いやー、中米らしい曲の流れだなあ、ベネズエラ、プエルトリコ(それもエディー)、そしてマイアミ。 →YouTubeで"LO QUE ESTA PA' TI"を見る と、二人のデュエットに聴き惚れてると(ベニーの方が当然上手い)、曲はレゲトンへ。"Suave Suave~"。おお、カジェ・トレセ (Calle 13)。うーん、未だにフレッシュなこの曲。 次は?このコロンビアくさい音、いいなあ~。カバス(Cabas)だよ。曲は"Cadena de Oro"。久しぶり。 ・・・しかしだな、こんな調子でメールと格闘して夜中までに終わるのか・・・? 翌日はひらすら仕事。まず首都テグシガルパの丘に登り街の北方向を眺める。Plaza de Espan~aという名のこの公園は休日にはカップルの集う名所。お金持ち地区で、巨大な邸宅が並ぶ。 眺める下はZona Vivaと呼ばれるバーやディスコのある地区とその先の山にへばりつく、超庶民の地区。 ホンジュラスもグァテマラや他の中南米と同様、大きな格差問題を抱える。 当地の新聞、例えはLa PrensaにしろTiempoにしろ、殺人事件のエグイ写真が出るので有名。そんな記事を読むにつけ、住民票のない自分は空港の国際機関の募金箱になにがしかを入れるくらいしか手がないのが悲しい。 しかしここ7年間、GDPは着実に伸びインフレ率も下がり、対外負債も若干下がって来ている。地元経済の回復もあるのだけど、アメリカからの出稼ぎ送金の支えもとっても大きいのだ。 送金はここ6年で4倍近くに伸び、2500億円ものお金が地元の家族に届く。 中米の経済は、この送金に支えられるところがとっても多いのだけれど、それはアメリカでがんばり、故郷の家族を思うラテーノの姿なのだ。 それは、サルサを作ったプエルトリカンの歴史と同じであり、中南米でプエルトリコのサルサがこのジャンルのメインの音になっている理由がよくわかる。サルサって音楽はリズムだけじゃなく、その心情を歌ってるかってことなんだね。 いつも旅に出ると、空港の本屋で中南米・カリブの本を買って読むことにしている。 マイアミのBorders、ニューヨークのHudson、ダラスのSimply Books・・・面白い本が手に入る。 今回は フアン・ゴンサレス(Juan Gonzalez)の"Harvest of Empire"を読んだ。 ゴンサレスは大好きなNYの新聞Daily Newsの名コラムニストで、ポンセ生まれのプエルトリコ人。 この「帝国の収穫」というタイトルの本はスペインから始まりアメリカまでの中南米からの「収穫」を語りながら、今のアメリカのラティーノと今のアメリカ自身について語っている。とってもおもしろい本だった。 よくある「アメリカはけしからん」とか「ラティーノよ立ち上がれ」とかいう単純なレトリックなんかない。NYに”住民票”を持つ(アメリカには住民票なんかないけど)著者はインサイダーでありつつ生粋のアウトサイダーでもある。だからポピュリスト的言動の一面性を良く分かってる。 それは、アメリカの中米政策の果てに出稼ぎを余儀なくされた国に、出稼ぎによって豊かさが戻って来たりするパラドックス。 そしてそれは、ラテン諸国をコントロールしたいアメリカが、出稼ぎラティーノの力で大統領選をコントロールされかねない状況を作ったりするパラドックスでもある。 ホンジュラスには今どんどんアメリカ型のショッピングセンターが建っている。Grupo RobleなどのMulti Plazaなどに代表される中米の富裕層の投資が大きい。 そしてその中のフード・コートにはPizza HatやBurger KingやDunkin Donutsなどのアメリカ系フランチャイズが軒を連ねる。もちろん地元富裕層がしっかり稼いでいる店だ。 そんな中に"Paseo Universitario"という地元ブランドのファスト・フードがある。 エルサルバドルはププサの発祥とも言われているが、ホンジュラスの人に言わせれば「こちらが本物!」という事であり、そのププサのチェーンがこの店なのだ。 ピザのSbarroやマックの店はクレジットカードが使える。しかしこの店は頑として、アメリカ系カード会社に手数料を払うのを良しとせず、レシートは手書きだし、かつ値段も安い。庶民の店なのだ。 だから、フード・コートにこの店があるときは迷わずここにする。ああ、ホンジュラスもププサもうまいのう。(写真はエンチラーダとのセット) ガンバレ、ホンジュラス!色々大変だけど上手くやって欲しい。 →パート2へ
by mofongo
| 2007-07-20 19:01
| Viaje/漫遊記
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